blog

「瑞浪の平屋」建物一体型インナーガレージ

早いもので、気づけばもう師走ですね。
本来は、たくさんの感謝や反省を振り返る時期ですが、お先に9月以降に竣工した2棟をご紹介させていただきたいと思います。
本当は、先月ご紹介させていただく予定でしたが、図面ラッシュでタイミングが合わず。
改めて、ミニマルに暮らすS様ご一家のお宅である「瑞浪の平屋」からご紹介したいと思います。

 

「瑞浪の平屋」は、ご要望の一つであったインナーガレージを念頭に置き、
間口にゆとりがある敷地形状から、アシンメトリー切妻のファザードを特徴とするL型平屋としました。
又、ガレージやポーチなど大開口を設けることで周囲に開けた印象を与え、
ガレージとポーチの天井に高低差をつけることで、ファザードをリズミカルに演出しています。

駐車場は、雨に濡れずそのまま内部へ入ることができるルートを確保していますが、
これは、近年、集中豪雨に見舞われる機会が増えたこともあり、非常にポピュラーなご要望となっております。
岐阜では、一日に何度も車の乗降をする方が多いと思いますが、
その度に、雨に濡れる不快感を感じないって最高でしょうね。

 

因みに、デメリットとなる排気や騒音は、壁をくり抜くことで解消しています。

これまで、弊社のインナーガレージは、梁あらわしが多かったので、
シンプルガレージの好例となりました。
ガレージ検討中の方は、参考にどうぞ。

「那加の平屋」木工事と断熱材

 

住宅密集地でも空が映える那加の現場です。

現場は、只今、木工事の真っ最中で各所に無垢フローリングがスタンバイ。
いつもお世話になっている大工さんに、これらを手作業ではってもらっています。

納まりがきれいに仕上がるように、柱の寸法に合わせて正確に形成し、一枚一枚敷き詰めていきます。


仕上がった部分は、その後の作業で傷がつかないようにしっかりと養生をします。
いつも整理整頓された綺麗な現場を心がけていただきありがとうございます。

 

室内は、弊社が採用しているウレタン吹付断熱で覆われもこもこ状態。
この断熱材は、発砲スチロールのような軽い素材で、接着性と気密性が高く性能に優れた断熱材です。
シックハウスの心配もありません。

  

左から、壁、天井、浴室。
室内の熱は、冬は外に逃げ、夏は入ってきますので、このもこもこが非常に重要な役目を果たします。
魔法瓶のように隙間なく建物全体を覆い、温度差の少ない快適な室内環境を保ってくれます。
断熱材だけこだわっても真価は発揮できませんが、熱を通しやすい開口部や日射熱など様々ことをを考慮し性能をあげています。

いつもにこやかに話しかけてくださる大工さん。
又、次回、現場に行くことを楽しみにしています。

「藤倉の薪ストーブの平屋」内装仕上げほぼ完了

藤倉の現場です。
外壁塗り壁や天井色調のシミュレートから3週間。

内部の仕上げがほぼ完了しました。
養生を外したところなので床が汚れていますが・・・

 

内部は、お施主様のご要望通り、ダーク色でまとめ落ち着いた空間としました。
あまり比較できませんが、建具や造作家具と色合わせした木天井の色合いもバッチリ。
建物全体が同じ雰囲気に包まれるよう配色に気を使っています。

 

又、こちらの家は、LDKと主寝室を塗り壁で仕上げています。
毎回、目的やどれだけ住環境にこだわるかによってクロスと塗り壁を使い分け、
各々のご家族に最適なプランを打ち出します。

因みに、キッチンは擁壁なしのアイランド型の予定。
住設機器や家具が搬入されると、一気に見栄えの良い空間になると思います。
非常に楽しみですね。

「室原の薪ストーブの平屋」上棟おめでとうございます

先日、可児市室原で今年最後の上棟をおこないました。

わたくしは、図面業務に集中していましたので見学ができなかったのですが、
専務が画像を送ってくれました。

画像から、I型平屋の外観であることがわかりますが、
これは、周囲の景観を生かすには、視線を低い軒先に導くことができる平屋が最も有効と判断した結果です。
山に包まれているこの感じ、いいですね。

 

垂木のあらわし軒天の下には、ロングスパンのウッドテラスを造作する予定です。
軒下空間は、軒天とテラスの仕様で情緒がガラリと変わるので、
室内と同様に、全体を想像しながらマッチングやメンテナンス性を考える必要があります。

そして、チラッと見えている窓辺に沿ったL型土間空間。
個人的には、仕上がりが最も楽しみな部分です。
又、時間がある時、実際に見学しに行きたいと思います。

それでは、Y様、上棟おめでとうございました。
協力会社の皆様、安心安全な工事をありがとうございました。

「雑談」おこもり紅葉鑑賞会

 

今年の紅葉鑑賞は奥飛騨で。
人混みを避けるためおこもり鑑賞会としました。

〇〇会の日程はいつも直前で決まるため、紅葉の見ごろは過ぎていましたが、ひっそりと景色を楽しむことができました。

  

紅葉鑑賞後は、わりと身近でありながら行ったことがなかった飛騨古川の城下町をゆるゆると探訪。
飛騨匠の伝統建築を楽しんできました。

立派な観光施設より、民家や土蔵の方に興味がわく専務。


高山のような華はないのですが、商業化されていない町並みが逆に良かったです。

このところ、専務は、オンオフの境が無く週末も仕事続きだったのですが、
この会で、コンディションを整えることができたそう。
間宮建築、再び全力疾走です。

「那加の平屋」上棟おめでとうございます

今月、上棟が2棟続く予定ですが、
昨日、その内の1棟である「那加の平屋」が一足お先に上棟しました。

13時頃の様子です。
素晴らしいお天気に恵まれ建築日和となりました。

  

16時20分。
ルーフィングを敷いているところです。

 

ルーフィングは、屋根材の下に敷く防水シートで、築年数が増しても雨漏りの心配がないよう2次防水として大きな機能を果たします。
屋根材が劣化したり、四方八方から雨が降り屋根材だけで守りきれなかったりした場合、水滴が屋根材の下に漏れることを防ぎます。

水分は、家の劣化を早める一番の大敵。
当然ですが、野地板をすっぽりと包み破損部分も無し。
重大な瑕疵を発生させないように、見えなくなるところもぬかりなく施工を進めます。

16時40分。
予定通り、ルーフィングまで完了し、レインコートを羽織って工事が終了しました。

  

基礎工事の時、ズームした布基礎部分の本体も見えていますね。
正面から見るとこのような感じです。

道路との距離が近くても、オープンガレージなので圧迫感を感じません。
ガレージ右の駐車スペースも、普段はエクステリアの一部としてゆとりある外構を計画しています。
今後も、ガレージに注視していきますね。

それでは、Y様、上棟おめでとうございました。
又、協力会社の皆様、安心安全な工事をありがとうございました。

「室原の薪ストーブの平屋」愉快な仲間達

室原の山羊さんには、お仲間もいるのですがなかなか姿を現してくれません。
竣工時までには仲良くなれるといいけど。

「室原の薪ストーブの平屋」建物配置の現場打ち合わせ

愉快な仲間の正体です。

  

あの可愛い尻尾の持ち主は、この山あいの風景に馴染む「山羊さん」でした。

それにしても・・・

この角。
水道ホース付き!笑
頭突き対策の水道ホースも茶目っ気たっぷりで可愛く、随分長いこと戯れてしまいました。
仕事をしに来たのに申し訳ございません・・・苦笑

さて、仕事です。
この日は、建物配置の現場打ち合わせをおこないました。

 

現場では、主に、敷地に対する建物の位置関係を専務と確認します。

 

注意点は、整地されていない場合、靴が汚れるので汚れてもいいスニーカーで来ること。
因みに、車内も土で汚れるので新聞紙や替えの靴もあるといいです。

ここの敷地は、配置の際、隣地境界を気にする必要がないためいつもより早く終了。
確認終了後は、再び山羊さんと戯れタイムです。

 

山羊は何でも食べると言いますが、
殻付きの栗をバリバリ食べていたのには驚きました。

因みに、この栗は、ご夫妻のご両親が手前の山から採ってこられたもので、
わたくし達もお裾分けしていただき、娘と湯がいて美味しくいただきました。
N様、秋の恵みをありがとうございました。

他にも、こちらのご両親は、薪ストーブユーザーだったり、小屋をDIYで建てたりと
自然と付き合う知恵を習得されている大先輩。

 

ここでは、
「物質的な豊かさやプライバシーを求めるのではなく、生活と自然との共存がふさわしい。」
専務は、そのコンセプトの一手として薪ストーブを取り入れた平屋を計画しています。
薪、すでにありますしね。笑

現在は、基礎工事が完了し養生中。
来月中旬上棟予定です。

「藤倉の薪ストーブの平屋」建築塗料の調色問題

続きまして、建築塗料の調色問題です。

内部でも、空間を統一性のある装いにするため無垢材に着色することがたまにあるのですが、

  
(左:鷹之巣の薪ストーブの平屋の天井 中央・右:下之保のリノベーションの天井・床・建具など)

こちらの家でも、無垢天井を着色する運びとなりましたのでレポしたいと思います。

専務の注文は、木製建具の色に合わせること。
このような場合、塗料をそのまま塗るのではなく、色を混ぜ合わせて調色することになります。
そこで、気がかりとなるのは、思い通りの色になるかということです。

こちらは、塗装屋さんが知識を頼りに塗料を調色しているところですが、
カラーレシピはありませんので、目視で色の微調整をおこないます。

ちょうど黒を足して赤みを消しているところですが、塗料も乾燥すると色が濃くみえる性質があるので、
乾燥させた状態でチェックしながら思い通りの色をつくっていきます。
因みに、調色者がプロだとそんなに時間はかかりません。

奥様もチェック。

「職人の域だから何も言えない。」
とのことです。

数分後・・・
「間宮さん、これ以上合う色はないですよ。」
との声が聞こえてきました。

思い通りの色に仕上がったので、
「あと付け加えるなら本番への意気込みだけ。」
だそうです。
技量の他ユーモアもあるという・・・笑

本番、楽しみにしています!

「藤倉の薪ストーブの平屋」塗り壁の仕上げ問題

藤倉の現場に構造用針葉樹合板。

藤倉の平屋のご夫妻が、外壁塗り壁の仕上げについて迷われたため、
塗装屋さんにシミュレートしてもらおうと用意しました。
この日は、無垢天井の塗料の色調もおこなったのですが、
まず、外壁塗り壁からレポしたいと思います。

塗り壁は、外壁に限らず、実に様々なパターンが存在します。
その上、サンプルの面積は小さくイメージしにくいため、専務推奨の塗り壁にされる方も多い工程です。
 
こちらのご夫婦の場合は、複数のパターンで迷われていたため、
実際の仕上げを比較検討し、決定づけていただきました。

塗装屋さんに3種のパターンを塗ってもらい見比べます。


上から、一番小さい骨材入り、やや荒いの、いつもの。

奥様は、一番小さい骨材を配合したフラット仕上げをご希望なのですが、
乾くと塗材がやせるので、下地のジョイントや釘跡がでやすいのが難点。
ご主人は、一番下の専務推奨仕上げをご希望ですが、柔らかい印象を好む奥様のご希望に一致しません。
協議の結果、美観と奥様の好みに配慮した上から2番目の仕上げに決定いたしました。

こちらの塗装屋さんは、我々と10年ほどの付き合いになりますが、とても親しみやすく専門的なことを易しく教えてくれます。
又、ポンッと背中を押してくれるので、シミュレートの際は何でも相談してみてくださいね。

お次は、無垢の天井塗装のシミュレートをお伝えしたいと思います。