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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。
「加治田のリノベーション」建物の高断熱化
リノベーションにおいて建物の高断熱化は、エネルギー消費を抑えるための非常に重要なテーマで、
今回は、断熱材の補填のほか、既存アルミサッシを高性能ハイブリッド窓に一新し、断熱性・防露性を高めています。
南側は、構造上既存アルミサッシの窓を残した上、高性能ハイブリッド窓を加えて環境性能を図ります。
環境と意匠性の両立を実現を目指しています。
「加治田のリノベーション」こんな部位もお手製
とある日の自社工場にて。
材料の切断、表面加工を経て木材保護塗料を塗っているところです。
この材料が使われる部位はここ。
雰囲気を壊してしわないようにお手製で。
「加治田のリノベーション」隠されていた部材を現す
加治田の現場より。
これまで覆い隠されていた既存の躯体を眺める代表。
人知れず隠されていた部材を現す手法は、空間が広がるだけでなく効果的なアクセントにもなります。
なにより時間の蓄積というかけがえのない価値が詰まっています。
「鷹之巣のモデルハウス」ガルバリウム鋼板の屋根
鷹之巣のモデルハウスより。
大梁や等間隔で連続する垂木の美しさに目がいきますが・・・
本日は、普段ご覧いただく機会の少ない屋根の様子をどうぞ。
弊社の屋根材は意匠と特性の兼ね合いからガルバリウム鋼板を縦方向に葺くことが多く、
モデルハウスもそのガルバリウム鋼板で屋根を葺いています。
ガルバリウム鋼板は、軽量で地震に強く耐用年数が実に長いのですが、
音が響きやすく熱が伝わりやすいので、吸音や断熱に優れているウレタン吹付断熱で屋根からの室内への影響を最小限に抑えます。
板金職人が金属板を1枚ずつ手作業で葺くため丁寧で確実な施工技術が求められますが、採用し始めた2007年以降修繕は0。
排水性が高いのでモデルハウスのような緩い勾配でも有効です。
実際に住み始めたら、音や熱についてレポいたしますね。
「中山道太田宿の家」新しい生活風景づくり
とある日の中山道の現場です。
お施主様ご家族が見慣れた風景に受け入れられたかのような佇まい。
寄りで。
ファザードの外壁は黒塗装の杉板張りで、時とともに味わいが増すことを期待しています。
今後、2階の木格子やガレージの木製建具が入れば、和の表情がさらに高まります。
場所性を継承しながら新しい生活風景をつくっていきます。
「加治田のリノベーション」過去の痕跡を未来へ紡ぐ
昨日に続きまして、リノベーションの現場より。
この日は、埋木で既存柱の修繕を行いました。
白い矩形部分が埋木です。
取り払った鴨居の穴に木を埋めて着色し、この空間に残す既設柱の美観を保持します。
(光の影響で実際より色が明るく見えています。)
広域での見え方はこんな感じ。
右の画像は、左奥の柱に埋木がありますがお分かりですか?
何十年も住まい手のために暮らしを支えてきた部位の穴。
生活に溶け込みながら、過去の痕跡として未来へ紡いでいきます。
「加治田のリノベーション」新設の木製建具で縫合
リノベーションの現場より。
築40年のお住まいにお邪魔すると、
和室が4部屋連なり南北に広縁のある伝統的な建築様式となっていました。
和室が住まいにもたらしてくれる魅力も多々ありますが、
今回は、1室のみそのまま残して床を下地とともに無垢フローリングに張り替え、
新旧の空間を新設の木製建具で縫合することを計画しています。
その要となるのが、こちらの新設の3枚引込戸。
不要となった縁側の一部を取り払うことで8帖分の空間を確保。
LDKとの繋がりや人の往来が最も頻繁に行われることを予測して建具の気配を消せるよう配慮しています。
既設の差鴨居と新設の鴨居。
既設の鴨居は構造の一部なので着色をしてこのまま残します。
新設の建具を引き込むことで、
新しいコミュニケーションの在り方を生み出そうと試みています。
「中山道太田宿の家」まちの交流の場
中山道の現場より。
景観形成を図る手段として、屋根は伝統的ないぶし瓦で葺きました。
いぶし瓦は、長期的にまちの繋がりを生む要素のひとつで、建物全体の調和にも貢献してくれます。
この日は、中山道まつりが開催され、中山道がまちの交流の場として大変賑わっておりました。
まつりのメインは、徳川家に嫁いだ歴代の姫様方が武士や奴と練り歩く行列イベントです。
太田宿の家の前を通り過ぎる姫道中。
艶やかなお姫様方のお美しいこと!
実は、ここに住まう予定の奥様も過去にこのお姫様に扮した経験があるとのこと。
申し忘れましたが、今度写真を見せてくださいね。
また、代表もこの行事に参加しております。
大蛇姫伝説の一員として大蛇の舞を披露し続け27年。
1番の古株です。笑
今回、舞は新人さんに任せレンズの枠外で見守っておりましたが。
世代交代ですね。
こうして中山道がまちの交流の場として賑わい、
次世代に歴史文化や町並みが引き継がれていくといいですね。
「今泉の平屋」地鎮祭の様子
弊社から北へ車で数分の今泉。
現在、このエリアで平屋の新築を計画しており、
先日、工事の安全を願って地鎮祭を執り行いましたのでその様子をご覧ください。
儀式は午前9時スタート。
通常、神様を祭壇にお迎えする前に身を清める「手水の儀」から始まります。
小さなお子様も見慣れない光景に興味津々。
その後、神主さんがこの土地に鎮まる神様をお招きし、
この土地に新築することを奉告するなど、工事の安全を祈る厳粛な時間が流れます。
最後に、敷地の四隅と中央を清める「四方祓いの儀」。
塩やお酒、切麻などを四方と中央に撒いていただきます。
所要時間20分ほど。
今回も滞りなく和やかに式を執り行うことができました。
現代では、必ずしも必要ではない建築儀式ですが、
我々の地域では執り行うご家族様が大半を占め、我々のモデルハウスも地鎮祭を行いました。
工事の無事と一家の繁栄を願うことで、より安心して工事を見守りその土地に住まうことができますからね。
それでは、M様お疲れ様でした。
我々は、上棟へ向けて基礎工事及び段取りを着実に進めますので、期待に胸が弾む日々をお過ごしください。
我々もワクワク・・・!
「加治田のリノベーション」木造住宅の一部を再構築
現在リノベーション中の富加の現場より。
築40年以上になる木造住宅の一部を再構築しています。
こちらは、当時の職人の技が光る外観。
近代化されていく時代の雰囲気も併せ持つ古き良き木造住宅ですね。
リノベーションは包括的に改修を行い資産価値を高めるわけですが、
今回は、断熱性能の改善、間取りと内装の刷新、一部外装の改修などを計画しております。
現在は、断熱材の設置が完了し、無垢フローリングを張っているところ。
築40年以上ということで、この家には、土間やレトロな素材や中庭など様々なお宝が存在します。
長年関わってきたものとこれから関わるものが混じり合い、この空間にも愛着が生まれてほしいと願います。