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「建築日誌」打ち合わせ風景

こちらは、受験生の勉強机ばりの打ち合わせテーブル。

手前に見えるのは、奥様が日々の生活を送る中で蓄えてきた要望ノートで、
実に3年もの間、こつこつ調べ上げたアレコレがシーン別に記されています。
「もうない商品もあるかも・・・。」
とはにかむ奥様ですが、現在、3年分のお声を汲み取ったファーストプランを基に、
改善を積み重ね磨き上げている段階です。

専務はいつも、こういった断片的なご要望を単体で捉えるのではなく、もっと広い視野の中で考察しています。
お客様がご提示される「断片」から「全体」を整理しまとめあげることが我々の仕事ですからね。

又、打ち合わせにおいて、専務は、一言「それは無理ですね。」とさらりとかわすのではなく、
無理なら解決の糸口を探すなど、情の通う温かい関係を築くよう心掛けているとのこと。

 

家づくりにおいて、特に意見交換の場は、関わる人の人間性が大変重要となってきます。
妙にプライドが高くとっつきにくい、ビシッとしていない、マニュアルトークで利益優先など
不快な要素が一つでもあると違和感、不信感に繋がります(経験談)

特に、ヒアリングの段階では、
「この人と長く付き合いたいと思えるのか」
「この人は自分達の問題解決に適した存在なのか」
ということをよく吟味してくださいね。

「太田の平屋」多数のご参加ありがとうございました

弊社約1年ぶりの開催となりました「太田の平屋」OPEN HOUSE。
今回も、多数のお客様にご参加いただき心より感謝いたします。

今回は、コロナ禍の影響で様々なルールを設け、その上台風まで接近しご不便をおかけいたしましたが、
快くご協力いただきまして誠にありがとうございました。

さて、OPENHOUSEの様子です。
弊社は営業担当がおりませんので、毎回、設計者である専務が自らご案内しております。

  

専務は、営業のノウハウを存じませんし口達者というわけでもないのですが、建築話になると雄弁に語りだします。
OPENHOUSEにおいて、設計者本人と直接コミュニケーションをとることは、
設計の意図や人間性が掴みやすいので非常に有効なのではないでしょうか。
因みに、最後の画像は観葉植物の後ろにおります。笑

今回の建築ですが、お施主様のご要望であった和風建築を念頭に置き、
現代の様式に合うよう計画を進めたため、ご覧の通り、和情緒豊かな事例となりました。

 


軒裏の垂木あらわし
木製格子
化粧柱

など文字に書き起こすと純和風を想起しますが、それを専務仕様に。

内部は、全室ノンホルムの天然系塗り壁材で子育て環境の向上を図り、
天井吹抜けのワンフロアリビングはどこにいてもご家族の気配を感じることができるパブリックエリア、
ロフトは、収納とは別個に、適度な距離感を保てるプライベートエリアとして機能をもたせ、
ご家族がその時の気分や状況で思い思いに過ごせる空間としています。

尚、テレビとソファーは工期の都合でタイミングが合わなかったのでイメージしてください。苦笑

そして、OPENHOUSEにおいて必ず話題となる価格帯。
我々は、定額の住宅を販売している会社ではなく、一棟一棟仕様や設備が異なるため、坪単価も一概には申し上げにくいのですが、
一貫して申し上げられるのは「利益や棟数を追わず倹約に努める経営手法で顧客満足度を高めている」ということです。
又、我々は、低価格住宅を販売している住宅会社でもありません。
しかし、現実的な観点でご家族の未来を見据える建築を常に考えています。

それでは、長くなりましたので、後ほどこの家ならではのこだわりをご紹介したいと思います。

「太田の平屋OPEN HOUSE」台風接近のためご注意ください

この度、約1年ぶりのOPEN HOUSEを開催させていただくことになりましたが、あいにく台風14号が接近しております。
OPEN HOUSEは両日とも開催いたしますが、遠方の方もお近くの方もご無理をなさらず十分にお気をつけてお越しください。
又、キャンセルも対応させていただきますのでお気軽にご連絡ください。

会場は、未だ準備万端ではなく本日も色々作業。
わたくしが現場に到着した時は、専務が、円形ミラーと真鍮のタオルハンガーを取り付けておりました。


小規模経営ですと工期に余地がないため段取りは時間との戦いです。
因みに、壁掛けテレビ取付はOPEN HOUSE後になりますので、当日は雨具の他想像力もお持ちくださいね。

 

最後に・・・雨の日の和の植栽は情緒が増して好きなのですが、
秋の冷たい空気も相まってなんとなくセンチメンタル気分に。
和特有の色々な感情も味わってみてください。

それでは、社員一同心よりお待ちしております。

「室原の薪ストーブの平屋」自然環境と愉快な仲間

新しい現場です。

こちらの現場の第一印象は、
「里山の斜面の上方から射す木漏れ日は、なんて美しいのだろう。」

南は徳川軍の追撃で廃城となった城跡が残る里山がせまり、
北は低層の山なみが背景となっている。

それだけでもワクワクするのに・・・

何かがいらっしゃる。笑
犬にしては尻尾が短いような・・・?
心ときめく現場です。

「瑞浪の平屋」竣工おめでとうございます!

先々月竣工を迎えたものの、タイミングが合わず撮影がお預け状態だった「瑞浪の平屋」。
お施主様からお引き渡し後の撮影許可をいただきましたので、先日撮影をしに行って来ました。

わたくしは、お引き渡し後にお邪魔する機会があまりないので、家ごとの暮らしがいつも気になるのですが、
その暮らしぶりを拝見できるということで内心ワクワク。

「瑞浪の平屋」へ到着し一歩中へ踏み込むと・・・

この家の住人であるS様の「ミニマリズム」の精神を感じるワンフロアリビングが広がっていました。
断捨離ではなく自分達が本当に欲しいモノで身を固めたシンプルライフ。
ご夫妻のモノ選びには「衣食住を整理してスッキリ暮らす」という意思が感じられました。

スッキリ暮らすには大収納!地道な片付け!と考えがちですが、それ以前にモノとの向き合い方を考えさせられるそんなお宅です。

目から鱗が落ちるような発見に出会えた「瑞浪の平屋」。 
太田の平屋のOPEN HOUSE後、ご紹介させていただきます。
少々お待ちください。

「OPEN HOUSE告知」太田の平屋

この度、弊社が設計・施工・監理を進めてまいりました新築住宅がまもなく竣工を迎えます。
それに伴い、急遽内覧会を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。
開催日が間近にせまっておりますが、ご都合がよろしければ是非ご参加ください。
尚、今回もご予約制で一組ずつのご案内とさせていただきます。
詳細は下記の通りです。

◆ 開催日時
2020年10月10日(土)10月11日(日)
10:00~16:00

◆ 計画概要
・用途:住宅   
・構造:木造平屋建て
・設計施工監理:株式会社 間宮建築
・設計者:間宮嘉展

◆ 開催地
岐阜県美濃加茂市太田町

◆ CONCEPT
1 和風情緒を取り入れた現代建築
2 敷地を東西に目一杯活用したのびやかな平屋
3 思い思いに過ごすことのできるパブリックリビング
4 吹上天井とプライベートリビングとしてのロフト
5 自然に建築が寄り添うような植栽計画

◆ 新型コロナウイルス感染予防対策
・ご予約制で1組ずつのご案内とさせていただきます。
・定期的に2方向による窓換気を実施いたします。
・受付で手指の消毒を実施いたします。
・会場ではマスク、使い捨て手袋の着用をお願いいたします。
※消毒、使い捨て手袋はこちらでご用意させていただきます。
※マスクをお忘れの方は使い捨てマスクをお渡しいたします。

以上、ご見学をご希望の方は「お名前」「参加人数」「希望日時」をご記入の上
お問い合わせフォームからご連絡ください。
折り返し、案内図を送付させていただきます。
※10/7(水)定員に達したため受付終了いたしました。

尚、トップページにて見所をスクロールしておりますが、画像ではお伝えし難い着目点が無数にございます。
構造や断熱気密性能のほか、軒下空間の使い方や効果的なアクセントカラーの使い方、
パブリックorプライベートリビングでの自由な過ごし方や弊社の意匠に合う既製カーポートの選び方まで話題は尽きません。

こちらの「太田の平屋」を参考に、今回も積極的な質疑応答をいたしましょう。
社員一同ご連絡をお待ちしております。

「那加の平屋」駐車計画とL型の狙い

こちらの現場は、現在基礎打設中。
コンクリート打設が終わり、しっかり強度が出るように養生をしている段階です。

 

基礎は建物の柱や壁に沿って打設しますので、
右の画像からこの家の形状がL型なのが分かりますね。

少し西方に身を引くと・・・

線状の基礎である布基礎部分が。
今回は、約96坪の敷地をフル活用しインナーガレージを計画しており、
ここはそのガレージ部分にあたります。
又、ガレージの隣にも2台分の駐車スペースを予定しているため間口を使い切る駐車計画としています。

変形地でもなく比較的広い敷地。
ガレージ計画はしやすいのですが、この地は大型商業施設や駅が近いため住宅が建て込んでおり、
敷地全体の採光・通風確保や居住空間が圧迫されないよう工夫が必要となってきます。

その策の一環であるL型ですがその効果はいかに。
リビングの前庭を介して光、風、視線が抜け、道路側から敷地奥まで連続感を感じさせることができれば成功です。

上棟は11月頭の予定。
まだ先ですが、その間基礎の養生をしっかりと。
外構工事等もありますので段取りをしっかりと。
良い上棟を迎えられるよう尽力します。

「藤倉の薪ストーブの平屋」和、古木風、アンティーク

久々、専務と夜の現場。
材料を運びに行ってきました。

 

こちらの現場は現在木工事中で、
無垢フローリングや天井の板張り、造作家具の施工が完了し巾木(はばき)を取り付けているところです。

さて、一体どんな空間がクリエイトされるのか。
イメージは・・・断片的に申しますと「和」「古木風」「アンティーク」。
日本的なものを失わず・・・しかし、ノスタルジックになりすぎず。
このようなお施主様の嗜好を汲み取りご満足いただけるよう表現したいところです。

実は、純和風建築も手掛けることができる専務。
現代の様式に「和のエッセンス」を取り入れることは得意分野の一つであります。
和の表現が非常に楽しみな現場です。

「跡部の薪ストーブの平屋」キャンピング一家の暮らし

8月のある日の午後。
とある用件で訪れた「跡部の薪ストーブの平屋」。
3年前に竣工したお宅ですが、アウトドアを楽しまれる暮らしぶりがとても素敵だったので
皆様にご紹介させていただきたいと思います。

まず、目に留まったのはプールの日除け。
キャンピング一家のサンシェードは、本格タープ仕様。

建物とのマッチングに心惹かれたこのタープは、
ヨーレイカというニューヨーク発祥のアウトドアブランドのものだそうで、
アウトドア用品に疎いわたくしはこのマンタを彷彿させるフォルムに興味津々。

その下でお子様達が自由に羽を伸ばされ・・・

 

通常のキャンプに近いレジャースタイルで日除け対策をされていました。

次に、目に留まったのはアウトドア用品の一式収納術。
土間収納として設けましたこちらのスペースを最大限に活用されていました。

自宅管理が難しそうなアウトドアグッズや工具類を
コンテナボックスやカラーボックス、バスケットを駆使しながら縦積み一括保管。

保管するものにもよりますが、多くの場合、
土間収納の面積確保は難しいため横置きより縦積みで容量を確保します。
家づくりの参考になさってください。

最後に、あつかましくもお茶をいただきまして・・・
その際目に留まったのが、自然派の憧れ的存在である薪ストーブ・・・の真夏の場面。
真夏は、デメリットとなりそうな存在の薪ストーブですが、
そんな俗説は跳ね除けインテリアとしてちゃんと機能しておりました。

「夏場にあると邪魔でシーズンオフは仕舞う」というヒーターの概念ではなく「建物の一部」という認識。
ただそこにいるだけで様になりますよね。
薪ストーブユーザーにとっては、冬の寒さを待ち焦がれるのも楽しみなんですよね。
そう言えば、今回、G様と薪ストーブ愛をじっくり語ることがなかったので次回は是非。

自分達の好きなもので満たされたG様邸。
我々も趣味を愛する人にとって居心地のいい家づくりを続けたいものです。

キャンプをしない専務もすっかり影響され、岐路につく際・・・。
「キャンプ道具一式買うかぁ!」
キャンピング一家の仲間入りをしそうな勢いです。笑

「太田の平屋」漆喰DIY

こちらは、とある現場の一室。
全室に及ぶ漆喰仕上げもこのロフトの壁面を残すのみとなりました。
他の諸室は左官屋さんが仕上げましたが、最後の一部屋はご家族みんなでDIY!

広く人々に知られているので説明不要かもしれませんがDIYとは・・・

「専門業者でない人が、何かを自分でつくったり修繕したりすること。
英語の「Do It Yourself」の略語で「やってみよう」の意。」
(参照:Wikipedia)

第二次世界大戦後、ドイツ軍の激しい空襲を受けたロンドンで、
廃墟に立った元軍人たちが「Do It Yourself」をスローガンに町の再建に取り組んだのが始まりです。
日本では高度経済成長に伴い、金物店で購入した道具を使用した生活基盤の整備が各自で行われていましたが、
ホームセンターの上陸とともに「自分でできることは自分でしよう」といった概念のDIY活動が普及しました。

「自分でできることは自分でしよう」

しようじゃありませんか。
下準備や道具や材料はこちらでご用意させていただきます。
ご希望の方は遠慮なくお申し付けください。

因みに、コテ板は専務のお手製です。
間宮建築はあらゆるものがDIY。笑

さて、コテ塗りの様子はといいますと・・・


お嬢様は、低学年なのに職人顔負けのコテさばき。
奥様は、取り合いの部分が「難しい」と苦戦しながらもコテの持ち方に気を配り無事クリア。
ご主人は、左官の世界に魅力されしばしの間没頭。

ロフト特有の熱気もなんのその、ご家族揃って心からDIYを楽しまれておりました。

そして、度々現場におともするわが娘。
この日はなんと、お客様のご厚意を賜りDIY体験!

普段は雑用係ですが、この日は楽しいことをさせてもらえ目が輝いていました。笑
W様、本当にありがとうございました。

作業開始から約2時間半。
ロフト部分の壁面を全て塗り終えました。
お色目は薄い水色ですが、わかりにくくてすみません。


荒さ、陰影、パターンにクラフト感が漂う、一際思い入れの深いお部屋の完成です。

約2時間半と聞いて驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、この達成感と充実感は本当に何ものにも変え難い。
そして、なんと言っても家づくりにW様のような好奇心は忘れたくありませんね。