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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。

「那加の平屋」町との距離感

本日より、各務原市で建築いたしました「那加の平屋」の特徴をお伝えしたいと思います。

こちらの建築地は、同時期に建築していた「藤倉の薪ストーブのある平屋」とは対照的に、
家が建ち並ぶ住宅地の一画で、駅が近いため前面道路の交通量も割と多い立地。

プライバシーに対する配慮や防犯意識の向上が望ましいのは一目瞭然ですが、
住宅地の場合であっても、弊社の設計では、町に対し「閉じすぎない佇まい」を意識しております。

毎回、建物と同時に敷地の隅から隅まで設計おりますが、
今回のポイントは、「町と緩やかに繋がる佇まい」です。

駐車におきましては、96坪の敷地に、自家用車2台分の造作ガレージと来客用2台分の駐車スペースをキープ。
弊社では、換気、採光、防水、コストバランスから、OPENガレージを積極的に計画しておりますが、
ガレージの大きな開口は、町に対し開けた印象も与えてくれます。

対しまして、こちらの擁壁。

 

住宅地では、高い塀で敷地をぐるりと囲い、その中で開放的に暮らすことも有りなのですが、
弊社の設計では、閉じる場合も抜けをつくってより自然に風や光を招き入れたり、
やんわりシャットアウトして町との距離を推しはかっています。

ベールに包まれた建築もとても素敵なのですが、間宮建築は、やはり抜けを重視。
どこまでOPENにするのか家ごとに調節して、町への圧迫感に配慮していく所存です。

「則武の家」基礎工事完了

岐阜市則武の現場です。

こちらは、基礎工事中のひとこま。
配筋検査「適合」のお墨付きをいただいた後、耐圧盤を打設したところです。

耐圧盤は、上部構造全ての重量を支える基礎なので、分厚く、内部には、碁盤の目のように鉄筋が組まれています。
配筋検査は、第三者機関である「日本住宅保証検査機構JIO」が、一級建築士立会いの下、鉄筋の太さやピッチ等を確認します。

西側では、基礎立上りの型枠がスタンバイ。

順調に工事は進み、現在、立上りの打設も完了。
1週間後に上棟をひかえています。
各種手配など段取り段取りの一週間となりそうです。

「粟野の長期優良住宅」攻めています

「那加の平屋」の特徴をお伝えする前に、岐阜市の現場を少し。

まず粟野です。
外部は外装が完了し、現在、外構工事に突入しています。

今回は、外装を少しご覧ください。

こちらは、ファザード。
ファザードは、間宮建築のアイコン的な天然木の横貼りが特徴となっています。

今回の天然木は、その質感を存分に味わえるラフ仕上げ。
赤褐色に濃褐色、お馴染みのリズム感は気分が上がるポイントです。

 

また、木材保護塗料は、UVブロッカー配合のクリアーで仕上げておりますが、実は今回、ちょっとしたハプニングが。
自然素材というのは、時に予期せぬ事態が起こりうるもので・・・

当初予定していた新しい試みは、思ったより濃い色相に。

ラフ面は塗料の付着性能が高いのである程度予想していたのですが、こちらはお蔵入り。
意向に沿わないため、全はり替えをさせていただきました。
お蔵入りのためぼかしておきます・・・苦笑

今回、板のはり替えをおこなう結果となりましたが、我々は今後も攻めの姿勢を崩しません。
予期せぬ事態は避けたいところですが、好奇心やチャレンジ精神に蓋をすることも避けたいのです。
こういった経験が、未来の創作に繋がると信じています。

ご迷惑をおかけいたしますが、専務の創作意欲に温かい目でお付き合いくださると幸いです。

「HAIR&EYELASH Luscious」カラー&カット

先日、授業参観前にお邪魔してきました。

 

お客様が多数いらっしゃったので、あまり撮影が出来ませんでしたが、様子を少し。

今回は、カラー&カットをオーダー。
地肌が弱いので配慮していただきながら、とても若々しく仕上げていただきました。
ありがとうございます。

洗髪は、敏感肌用のシャンプー&トリートメントで。
シャンプーも心地良く、とてもいい香りでした。

 

実は、OPEN後ちょくちょくお世話になっていて、
こちらのVIPROOMでおこなうヘッドスパエステも体験済み。

 

ヘッドスパエステは、肌質にあわせてアロマオイルが選べることがいいですね。
頭のマッサージ、とても気持ちよかったのでまたお世話になる予定です。

他にもヘア&エステメニューが豊富に用意されているので、
気になる方は、調べてみてくださいね。

「洋菓子店kana」娘がすっかりファンです

先日、娘のリクエストに応えて立ち寄りました。

お目当ては・・・

娘がはまったカヌレと旬のタルト。
タルトは、大粒のアメリカンチェリーです。

うん、流石。
とても美味しかったです。

娘は2つともペロッと完食していました。
わたくしはダイエット中なので、日を分けて完食。苦笑

そうそう。

駐車場が月極と同じエリア内にあるので、駐車場ご案内の看板が新設されておりました。
皆様もご注意ください。

また、営業日は、インスタでチェックしてから訪れてくださいね。

「洋菓子店kana」
営業時間:11:00〜16:00
営業日:木・土(臨時休業有)インスタをチェックしてください。
所在地:岐阜県美濃加茂市加茂川町1丁目3024-1
TEL:0574-66-1216
駐車場:5台有

「建築日誌」長源寺様、上棟おめでとうございます

先日、関市長源寺様の公衆トイレが無事上棟いたしました。

  

外部意匠として、化粧軒天や構造材の柱が見える真壁工法、格子など伝統建築が魅力の外観になる予定です。
柱を見せることで周辺の建物と調和し、和の趣を強く醸し出すことができます。

上棟後はミーティング。

 

こちらの木工事を請け負ってくださるのは、お馴染みの高橋建築さん。
専務とは長年互助関係にあり、助け合いの精神が自然と成り立っています。

木工事よろしくお願いします!

「藤倉の薪ストーブのある平屋」ハードな作業もOK!多目的土間空間

藤倉の薪ストーブのある平屋、最後は、この家ならではの特別仕様に注目してみようと思います。

家づくりの過程を楽しみ、建築が竣工した後は、新しい生活が待ち受けています。
その日常生活は、各ご家庭により異なるため、やはり各々のご家庭にあった間取りや動線を検討することが望ましい。

そういったお考えの方が注文住宅を選択されるわけですが、
この家では、そういったU様ならではのライフスタイルを汲み取り、土間の多目的家事室を設けました。

U様のルーティン作業に必要な道具は、洗濯機、洗い場、勝手口、室内物干し(後付)など。
床が土間ですと、仕事着や靴洗い、野菜洗いなどランドリーに留まらずハードな使い方も許容してくれます。
ちょっとぐらい床が泥で汚れても、水で流せばOK!

勿論、ルーティンは移動距離を少なく。

 

水周りは集中させ、連携できるよう利便性を図っています。

 

家事で感じるストレスや負担を軽減し、気持ちをラフに。
ヒアリングでは、是非、現状のお悩みやご不満をはき出してみてください。
自分たちならではの間取りや動線がみえてくることでしょう。

以上、「藤倉の薪ストーブのある平屋」のご紹介でした。

わたくしも建築図面に携わる身として、一棟一棟思い入れが深く、世にお伝えしたい気持ちが非常に強いです。
図面作業や現場が優先となりますので時間はかかりますが、これまでご一読いただいてありがとうございます。

次回からは、「那加の平屋」をお伝えしたいと思います。
同じ平屋でも周辺環境、敷地、ライフスタイル、嗜好などありとあらゆることが異なるため、
「藤倉の薪ストーブのある平屋」とは性質の違うお住まいです。

お時間がございましたら、是非ご一読ください。

「藤倉の薪ストーブのある平屋」自然を引き寄せる半屋外空間

本日、少し時間が出来ましたので、藤倉のご紹介の続きを書いていきたいと思います。
藤倉の特徴4つ目は、半屋外空間として設けた「木製テラス」です。

高気密・高断熱、24時間換気、全館空調。
新築を検討するうえで、室内の温熱環境は心身の健康と深く結びつくため、これらのスペックをあげていくことは必然となりますが、
外部の環境が良好な場合、その環境を暮らしに取り入れたくはありませんか?

実際、そういった自然志向のOB様は大変多くいらっしゃり、
ヒアリングでも、「自然に身を委ねたい」「季節の流れを感じたい」「風景を愉しみたい」とのお声をよく耳にします。
自然の恵みに預かることは、我々も大賛成で、積極的に屋外空間の居場所を造作しております。

この藤倉の地は、ご覧の通り、自然の恵みを五感で受け止めることができる場所。

あぁ、視界が開けているって気持ちいい。
この環境を単に眺めることに留まらず・・・

LDKと隣接したテラスを設けることで、室内外が連続した印象に仕上げています。
すると、どうでしょう。

  

庭に張り出した大きなテラスと室内が一体となり、まるで外の自然を室内に呼び込んでいるかのようではないですか?
窓辺ではなくとも、どの場所にいても、外の自然に引き寄せられます。

そこに窓があると開けたくなるし、テラスがあれば自然と外に出たくなる。
自然愛は行動にあらわれますね。

 

因みに、こちらの4連テラス窓の開け方は斬新です。笑

専務曰く、自然の力は強く、心地良い室内であっても気持ちは外へと向かう。
自然には、そんな吸引力があると思っているそう。

本来、自然の脅威から身を守るための家ですが、反対に、自然の恵みに向かって設計することも大切だな、と。
わたくしも、ここに座っているとそう実感できます。

「藤倉の薪ストーブのある平屋」アンティーク仕上げ

続きまして・・・

藤倉の平屋は、計画当初から「アンティークっぽい内装」が念頭にあり、
この曖昧でおぼろげなご要望を設計者である専務がどう解釈したかをお伝えしたいと思います。

皆様は、アンティークと聞いてどんなイメージを抱かれますか?

わたくしはシンプルに「骨董品」「100年以上の歴史がある価値の高いもの」「DIYによるカフェスタイル」といったところでしょうか。
アンティークに限らず、脳内イメージは人によって異なるため、専務がどう調理するのか秘かにとても楽しみにしておりました。

さて、その手法ですが・・・
今回、年代物の古材は一切使用せず、新品の素材の力を借りて「ほどよい味わい」をメイキングしております。

まず、木材ですが、
この家ではエイジング加工を施した無垢フローリングや食品衛生法に適合した塗料で着色した無垢天井や建具など
コストバランスや機能を考慮したうえで構成しています。

 

次に、石材。
石材の特徴は、産地が同じであっても不均一で、ひとつとして同じ表情をもっているものはないこと。
これらのタイルは「ほどよいこなれ感」を醸し出してくれます。


また、ひとつひとつの面に材の違いはあってもそれらが集合すると均一性がでるよう気を配っています。
一見別物のタイルですが、両者は同じアンティーク感を目指しているのですね。

仕上げ材選択の判断基準は多岐に渡りますが、
専務曰く、全ての材料に均一性をもたせることで住空間の魅力が一層引き立つと考えているそう。

心地良さは、個人の感覚に左右されます。
精神的な拠り所として、あなたはどんな仕上げを選ばれますか・・・?

「藤倉の薪ストーブのある平屋」オープンキッチンの立ち位置

少し間が空いてしまいましたが・・・

お次は、これまで事例のなかったフレームキッチンを取り入れたオープンキッチンをご紹介したいと思います。

近年、家族間のコミュニケーションを重視するご家族や、生活を彩るデザイン性の高いキッチン及び調理器具が増え、
お客様も「キッチンをみせること」に抵抗がなくなってきているようで、弊社の事例でもオープンキッチンが増えてまいりました。

しかし、オープンキッチンにするにはそれなりの勇気が必要であり、それを提案する我々も裁量が問われると考えています。

藤倉の平屋でも、奥様のご要望でオープンキッチンを採用。
それも引き出しは無く、鉄のフレームのみで構成されたフレームキッチンです。

収納は、ディスプレイ感覚。

 

全てが見えるため置くものに配慮したいところ。
この課題はU様に委ねるとして、我々が配慮しているのは「キッチンぽく見せない工夫」です。

最近のレンジフードやコンロ、水洗は、各社デザインものが多く家具のようにみせることは容易いのですが、
問題は、冷蔵庫や吊戸棚など大型のもの。
これらは、最もキッチンぽさがあらわれるため、打合せ時にどこまでこだわるか話し合う必要があります。

この家の場合は、壁を利用して冷蔵庫を隠し、バックカウンターをLDK空間に合わせトータルプロデュース。
(向かって左の窪みが冷蔵庫置き場となります。)

我々は、キッチンがそのご家族にとってどんな立ち位置なのか考慮し、
オープンの場合は、常に目に晒されることを意識しながら造作しています。

近年、キッチンが「調理そのもの」から「ご家族との会話」「お子様の見守り」「食を中心とした生活」に変化しつつあるので、
オープンキッチンの注目度が高いのも納得ですね。

そのご家庭に合った使いやすいキッチンにするために、
キッチン本来の機能性能のほか立ち位置を考慮してバランスを図っていきたいところです。