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「那加の平屋」町との距離感

本日より、各務原市で建築いたしました「那加の平屋」の特徴をお伝えしたいと思います。

こちらの建築地は、同時期に建築していた「藤倉の薪ストーブのある平屋」とは対照的に、
家が建ち並ぶ住宅地の一画で、駅が近いため前面道路の交通量も割と多い立地。

プライバシーに対する配慮や防犯意識の向上が望ましいのは一目瞭然ですが、
住宅地の場合であっても、弊社の設計では、町に対し「閉じすぎない佇まい」を意識しております。

毎回、建物と同時に敷地の隅から隅まで設計おりますが、
今回のポイントは、「町と緩やかに繋がる佇まい」です。

駐車におきましては、96坪の敷地に、自家用車2台分の造作ガレージと来客用2台分の駐車スペースをキープ。
弊社では、換気、採光、防水、コストバランスから、OPENガレージを積極的に計画しておりますが、
ガレージの大きな開口は、町に対し開けた印象も与えてくれます。

対しまして、こちらの擁壁。

 

住宅地では、高い塀で敷地をぐるりと囲い、その中で開放的に暮らすことも有りなのですが、
弊社の設計では、閉じる場合も抜けをつくってより自然に風や光を招き入れたり、
やんわりシャットアウトして町との距離を推しはかっています。

ベールに包まれた建築もとても素敵なのですが、間宮建築は、やはり抜けを重視。
どこまでOPENにするのか家ごとに調節して、町への圧迫感に配慮していく所存です。