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「藤倉の薪ストーブのある平屋」アンティーク仕上げ

続きまして・・・

藤倉の平屋は、計画当初から「アンティークっぽい内装」が念頭にあり、
この曖昧でおぼろげなご要望を設計者である専務がどう解釈したかをお伝えしたいと思います。

皆様は、アンティークと聞いてどんなイメージを抱かれますか?

わたくしはシンプルに「骨董品」「100年以上の歴史がある価値の高いもの」「DIYによるカフェスタイル」といったところでしょうか。
アンティークに限らず、脳内イメージは人によって異なるため、専務がどう調理するのか秘かにとても楽しみにしておりました。

さて、その手法ですが・・・
今回、年代物の古材は一切使用せず、新品の素材の力を借りて「ほどよい味わい」をメイキングしております。

まず、木材ですが、
この家ではエイジング加工を施した無垢フローリングや食品衛生法に適合した塗料で着色した無垢天井や建具など
コストバランスや機能を考慮したうえで構成しています。

 

次に、石材。
石材の特徴は、産地が同じであっても不均一で、ひとつとして同じ表情をもっているものはないこと。
これらのタイルは「ほどよいこなれ感」を醸し出してくれます。


また、ひとつひとつの面に材の違いはあってもそれらが集合すると均一性がでるよう気を配っています。
一見別物のタイルですが、両者は同じアンティーク感を目指しているのですね。

仕上げ材選択の判断基準は多岐に渡りますが、
専務曰く、全ての材料に均一性をもたせることで住空間の魅力が一層引き立つと考えているそう。

心地良さは、個人の感覚に左右されます。
精神的な拠り所として、あなたはどんな仕上げを選ばれますか・・・?