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「御嵩の平屋」リビングの先

「御嵩の平屋」最後の特徴として「木製テラス」をご紹介したいと思います。

この家では、窓辺に水平に広がる低い軒に沿い床高と同じレベルのテラスを設え、
箱のようなリビングに奥行きを生み出す仕掛けを施しています。

 

幅2,600mm高さ2,400の開口の先にテラス。
その先は視界が開け、さらにその先には木々が生い茂る山々の景色。
外部環境に「何か」があるからテラスを設えたくなります。

しかし、現在は南面に二階建て住宅が新築されており、視線が遠くまで抜けるのはごく僅かでしょう。
それでも御嵩の大きな自然を敷地内へ繋げるように周辺環境との関係を整えました。

また、テラスは、ポーチを兼ねた土間コンクリートと緩やかに連続しているため
玄関やランドリールームへ回遊できる構成。

建築は至ってシンプルですが、周辺環境を取り込むことにより奥行きが増し多彩な表情をもつ建築となりました。
これらの機能を使って暮らしの幅を広げ、自然の恩恵をたっぷりと受け止めていただきたいと思います。