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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。
「黒岩の平屋」大工と建具屋さんで創る家具③キッチンバックカウンター
大工と建具屋さんで造る家具3投目は、キッチンのバックカウンター。
材質はご予算や嗜好によって変わってきますが、コスト削減というと質の低下や標準化などマイナスなイメージに捉われがちです。
しかし、仕事の質によって完成度を高めることも可能だと我々は考えております。
例えば、シナ合板。
住宅メーカーでは仕上げ材として使われないと思いますが、明るくキメ細かい杢目が白い壁と合い、
モダンな空間創造に適した材料だと思います。
黒岩の平屋では、雑味のないクリアな空間に仕上がっております。
近くで見るとよく考えられて丁寧に設計された感じが伝わりますよ。
収納力はどうでしょう。
パカ。
その家に住まうご家族に合った仕切り方になっています。
細かな道具の一つ一つのしまい場所を設計するのではなく、出来上がったものに合わせて臨機応変に対応する感じです。
そこに住まう人によってどのようにでも使えるのも造作収納の魅力かなと思います。
既製品カップボードと造作バックカウンター。
どちらも一長一短をもっており、暮らし方で選択することが大事だと思います。
「黒岩の平屋」大工と建具屋さんで創る家具②洗面台
本日は、昨日のテレビボードに続きまして洗面台を見てみましょう。
洗面室というのは、小さな空間で滞在時間も決して長くはない。
しかし、日常生活では欠かせない空間であり、洗面台の天板レベルや脚をおく位置、収納のし易さなど
細かな配慮の積み重ねが空間の質を支えます。
弊社の造作洗面ですが、方向性は一貫してシンプル。
しかし、洗面器や水洗金具、壁面タイルなどお客様の選択肢が多いためそのデザインは多岐に渡ります。
黒岩の平屋では、水はねを抑えた深型洗面ボウルを埋め込んで壁面にはシェルタイルを施した。
機能性と快適性にあふれたメリハリある空間を演出できたと思います。
以下、事例です。
ちょっと贅沢なホテルライク仕様を集めましたが、コーナーを利用したコンパクトな造作なんかも手掛けています。
個々の生活に合った洗面スペースをお楽しみください。
「黒岩の平屋」大工と建具屋さんで創る家具①テレビボード
娘がインフルエンザを患ってからお休みをいただき、その間に竣工・お引き渡しとなった黒岩の平屋。
行事事も重なり更新も滞ってしまいましたので、もう少しこの家の良さをお伝えできたら、、、と思います。
では、まず造作家具の設えから。
家具と言えば、家具屋さんで調達するのが一般的だと思いますが、
弊社では、我々の力でどこまで家具屋さんに迫れるかチャレンジしているつもりです。
造作家具は、勿論自社設計。
家具は、生活を支える道具であって建築と分けて考えることは不可能です。
その為、プランニングを始めた時から造作家具も落とし込んでいきます。
弊社のカラーが色濃く表れる造作ですが、大工の他建具屋さんの協力を得て創られます。
大工技術を駆使して0から本体を造り、建具屋さんに扉を造作して頂き取り付けてもらうという感じ。
黒岩の家ではロングスパンのテレビボードがLDKの見所の一つとなっており、
その設えは優れた技術の賜物であることが一目瞭然です。
宙に浮かびあがるBOX。
そのディテールは、ため息が出るほど美しい。
我々目線だと手間がかかっている分細部までご覧いただきたいものですが、
お客様目線だと、空間の中での見え方だとか機能性なんかが気になるところだと思います。
ガランとした空間の中でやっぱり目を引きますね。
こういう拠り所となる場所を創ることって得意です。
収納力はどうでしょう。
AV機器周辺は特に小物類が多くなる箇所だと思いますが、スッキリと物が仕舞えそうです。
「家具は、機能である。」
有名な建築家がそうおっしゃっておりますが、適切な位置に適切な家具を配置することで初めて心地良い生活道具となります。
設計時はそこまで検討しワンランク上の心地よさを目指しています。
「黒岩の平屋」キッチンのゴチャツキを隠したい奥様には。
キッチンは、料理をつくる場であるのであらゆるものが存在しますね。
見えていいもの。できれば見せたくないもの。
調理が始まりみるみるうちにごちゃつくキッチンの天板やシンク。
ワタクシなんて片づけながら大急ぎでつくるもんですから、
シンクまわりに洗剤は飛び散るわ調理道具が散乱するわで見れたもんじゃない。
私そこまで酷くないとのお声が聞こえてきそうですが、そんなワタクシのような方に推奨しているのはこちら。
造作擁壁。
視界の広がりを保ちつつ手元を隠すことによって雑多なものが見えにくくなっています。
雑多を隠すだけでなく、システムキッチンを無垢でコーディネートされた空間に違和感無く配置する手法であったり、
予算削減の手法であったりその役目は様々でいい仕事してくれます。
今回は、幅広のフローリング材を擁壁として使っています。
専務が材料をどう捌くのかワタクシもいつも楽しみなのですが、幅広は初の試み。
お品の良いナチュラル感が漂っていますね。
頑丈な家具が作れる堅さのこの材質感とエッジの効いた角が格を上げている気がします。
以下事例です。
ご要望は勿論、その時の仕入状況や空間の雰囲気によって材質は変わりますが、
その佇まいは、無垢の空間においてまるで一つの家具のような存在となるよう造作しております。
「上蜂屋の家」様々な設えを0から造作するワケ。
今日は、朝から洗面収納の造作に励んでおります。
寸法を整えた木板を組み合わせて組み合わせて組み合わせて、、、
少しずつカタチになっていきます。
既製品より造作品が目に留まる弊社の建築ですが、様々な設えを0から造作するワケ。
それは、弊社独自のカラーが出せる部分であって空間コーディネートに一役買うからです。
「無垢の木の家」を求めるお客様の反応が極めて高い造作家具。
専務が自ら組み立て現場にお届け致します。
それでは、いってらっしゃ~い。
「建築ダイアリー」現地調査
ここのところ、土地を見に行ったりヒアリングを行ったりする機会が目立ちますが、皆様それぞれお悩みをお抱えのご様子。
問題解決のため相談役に徹します。
今の専務の悩みはというと、、、きっと多数の物件をどう捌いていくか。
最近は、事務所に寝泊まりする日々ですが、どのお客様も数ある建築会社の中から弊社に興味を抱いてくれた大切なお客様。
弊社に依頼させるお客様は、拘りが強いので、きっと四六時中自邸の建築のことを考えているに違いない。
見積もり待ち、図面待ちのお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力を求めつつ、
こちらはメンタルと体制を整えて、必ずワクワクするような建築をお届けしたいと思います。
「上蜂屋の家」木を活かす手仕事、材料づくり
鰹節づくりに精を出す専務。
何時もの如く木粉にまみれた文具達。
「加治田の薪ストーブの家」に続き「上蜂屋の家」もピンクの石膏ボードを使いますが、今日のメモ帳はその残骸ですね(笑)
それにしても、
お、おも、、、。
「黒岩の平屋」家づくりは協力会社さんあってこそ。
事務所は、毎日、多くの協力会社さんが出入りします。
今日は、建具職人の細江さんとレールの打ち合わせ。
新しい製品を試みるそうで、専務も実物をカチャカチャ動かし研究熱心なご様子。
いぶかしげな表情の専務ですが、すでにこの製品をどう納めるか頭の中で設計しているからだそう。
疑問点は、細江さんに相談し、二人三脚で形づくられていきます。
ふと、机上をみると、、、
細江さん作の実寸詳細図を発見。
丁寧で分かりやすいですね。
細江さんに次お会いするのは、現場で寸法取りの時。
宜しくお願い致します~。
「下米田の家」弊社に興味のあるお客様が求められる家づくり
先日記載したこの開口。
アップで見ると不思議な開口ですが、
ジャン。
段違いになっている時点でお分かりだと思いますが、階段を造作するための開口部でした。
アイアンのフレームが一際目にとまります。
こちらは、ちょうど踏面を取り付けているところ。
寸法出しをして、大小様々なノミと金槌でサイズを調整しながら一枚一枚取り付けていきます。
この微調整は、寸法を測るわけでもないので腕によるんじゃないでしょうか。
仕上がりです。
といってもすでに養生シートが、、、。
タイミングが合いませんので雰囲気だけ、、、。
早い、安い、機能的。
こんな家づくりも魅力的ですが、昔から弊社に興味のあるお客様が求められる家づくりっていうのは、
質の為に手間を惜しまず、出来ることの中から最善の策を選択し、造作の機能を向上させる為意匠を凝らすこと。
そのためには、職人さんの無垢材や納め方に対する広範な知識や技術力が必要となりますが、
求められる以上は、これからもそういった家づくりを継承していきたいと思います。
「黒岩の平屋」天然石の豊かな表情を活かした美しいエントランス
現場は、只今、洗い出し仕上げのポーチを施工中。
この道30年の左官屋さんが、手慣れた手つきで頑張ってくれています。
洗い出しとは、種石とセメントを混練りしたものを塗り付けて、その表面を水洗いする工法で、
弊社では「タイルで。」などご要望がない限りこの工法が定着しています。
以下、事例です。
無垢材の材質や光の加減で表情が変わるところも面白い。
※左下は、乾ききる前に撮影したのでムラになっています。
どのエントランスも光の通り道となって趣き深い陰影を創り出していますね。
こう並べてみると、エントランスは明るければいいってもんじゃないのがないのがよくわかりますね。
自然光の優しい光と間接照明の落ち着いた光を操っていきます。