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「太田の平屋」現代の様式に合わせた和風建築

本日より、昨年10月にOPENHOUSEをさせていただいた「太田の平屋」の特徴をお伝えしたいと思います。
図面業務優先のため4ヶ月のタイムラグはご了承ください。苦笑

さて、こちらの住宅は、ご夫妻のご要望であった和風建築を念頭に置き、
現代の生活様式に合うよう計画を進めました。

まず、外観です。

こちらの敷地は、隣家の外壁が南方に迫るため、真南よりやや東向きのゾーニングにして余白を確保し、
北道路に沿って建物を形づくることにより、全長23mに及ぶのびやかな平屋となりました。

大屋根が特徴的な外観は、まるで大空いっぱいに美しい裾野を広げている北アルプスがそびえているかのよう。
平屋ですが、山脈のような大らかさを表せたのではないでしょうか。

あらわしの梁や垂木は和風建築の象徴といえますが、
コンクリートのポーチ兼テラスや鋼板の屋根材で格式ばらない構成としています。

こちらは、夕方の表情。

 

木製テラスの場合は、室内領域の延長として機能させることが多いのですが、
コンクリートの場合は、土間としての機能も働くため屋外領域の方が近い存在に。
水にも強いため、BBQや家庭菜園の作業スペースなどアクティブな活動に向いています。
この家の場合、伝統の重みを和らげる働きも担っています。

最後に、南面からのアングルです。

 

みる角度によって様々なカタチを楽しめる山脈型の平屋ですが、
南面は、屋根と柱だけの構造が新しい既存のカーポートを設置させていただきました。
屋根材もアルミなので直射日光を遮り、汚れも気になりません。
愛車を守る術として、建物一体型造作ガレージのご紹介が多い弊社ですが、
既存カーポート設置の好例となりました。

次は、玄関をご紹介させていただきます。