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「瑞浪の平屋」個々に合わせた美的空間

続きまして、DKのご紹介です。

わたくしが、この大空間に身を置き、自然と脳内再生されたのは「ショパンのバラード1番」。
冒頭のアルペジオが、艶のある美しさとリンクして、一人ムーディーな気分に。

そんな艶感を創り出しているのはダークトーンで構成された内装です。
特に、天井のミドルグレイッシュクロスはニュアンスづくりに一役買っていて、
ここまで明度をおとした天井は、弊社としても初めての試みでした。

天井の色は一般的に白が好まれます。
それは、白は光を最大限に反射・拡散して室内を明るく広く見せる効果があるから。
しかし、何を理想とするかは、人それぞれ異なるわけで・・・
こちらに住まうご夫妻が重視されたのは、艶感を意識した美的感覚。

天井に、白とは対照的なミドルグレーを添えて明度をおとすと・・・

細やかな光のニュアンスが生まれます。
色彩の微妙な差異によって情緒的価値が高まり、どことなく秘めた印象となりました。

ダイニング。

 

キッチン。
ステンレスの反射も空間にベストマッチ。
ここでは、無垢材やモールテックスの擁壁ではなく、艶が増すオープンキッチンが正解です。

 

書斎コーナー。
個室ではなく、一つの空間に多様な役割をもたせ、多機能なリビングとしています。

 

全体的に締まった印象ですが、天然素材のテクスチャーが緊張を解き、
小さなお子様も空間に馴染めるよう温かみを添えています。
こんな美的空間で育つお嬢様達は、どんな感性の持ち主になるのだろう・・・?
と勝手に思うこのごろです。笑

以上、DKのご紹介でした。