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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。

「御嵩の平屋」風景との繋がりを

続きまして植栽のご紹介です。

ここに、この家が建築される前に存在した本来の風景。
この家では、その風景と繋がりをもたせるようつくり込むのではく
その風景を想い起こせるよう無造作に植栽を配置しています。

現代の建築に寄り添うように。

 

無機質なアプローチも木陰のベールを纏うと柔らかくナチュラルに見えるから不思議。

樹木は、専務が植木屋さんに赴き自ら選定。
我々は、平屋の場合は屋根より高い高木、自然樹形の樹木、季節ごとに表情の変わる落葉樹を積極的にご提案いたしますが、
お客様のご都合に合わせ無理のない植樹計画をするようにしています。


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現場ごとにその場所や空気、建築との兼ね合い、ご家族の日常を意識して。
植樹も現場施工と同じく現場の空気やご家族の日常を捉えることが重要ですね。

ご予算の範囲内で、敷地と風景を繋ぐ挑戦は今後も続けていきます。

「御嵩の平屋」土地環境のバリューアップ

本日より2021.8月竣工「御嵩の平屋」の特徴についてお伝えしたいと思います。

山並みに沿う中山道から小道に入り、屋根瓦の日本家屋を抜けて辿り着くこの敷地は、
間口の狭い旗竿地であることが最も重要な特徴でありました。
そこで、考えられるマイナスの影響をを最小限に抑え、付加価値を見いだせるような建築を目指しました。

専務曰く、いつもの如く周辺環境からこの敷地を読み解くと、ゆったりした雰囲気をこの敷地内にも継承したい想いが。
そこで、タチの低い平屋フォルムとし御嵩の自然の風景を取り入れています。

屋根越しに切り取られたお山が最高の癒し。

また、旗竿地では、風や光などの自然環境により敏感に反応。
敷地の北側に建物を寄せ十分な余白を確保し、
建物本体にも光と風が抜けるよう細工を施しデメリットの解消に努めています。

 

更に、元々弊社は、町に開かれたパブリックなオープン外構を好みますが、
ここでは旗竿の特徴である閉塞感を活用し、プライベートな場所として役割をもたせています。

路地を抜けた奥は、静寂な空気感。

十分な余白も個性と捉え、リビング前は広場、砂利面は駐車スペースとして外構を計画しました。

砂利路地の向こう側に視界が開けたプライベート空間。
この土地は実は、お山の風景に癒され、光と風、視線が通り平穏な空気が流れる。
この土地だからこその空気を吸い、日々の日常を愉しんでいただきたいと思います。

「土田の平屋」地盤調査の段階です

昨日に続きまして新しい現場のご報告です。

場所は可児市土田で、敷地の前面道路は交通量が多く、プライバシーにより配慮する必要があります。
しかし、視界は開け土地の条件も良好。
閉鎖的ではなく町に開かれた平屋を計画しています。

この日はちょうど地盤調査が終わったところ。
弊社は、荷重による貫入と回転を併用したスウェーデン式サウンディング試験にて地盤をお調べしています。

 

結果は後日。

我々は、とある確認作業。


画像上段の大きな丸い突起物は井戸。
今回、こちらの井戸は現役で活躍中のため、埋め戻しは行わず生活の一部として残します。
そのため、北面に井戸部屋なるものが。
様々なご要望に柔軟にご対応いたします。

「鵜沼の平屋」住宅地の平屋

新しい現場です。
現在は、基礎工事が完了。
基礎配筋検査にも合格し、土台伏せ待ちの状態です。

場所は、各務原市鵜沼の住宅地の一角で、敷地の周りは建て込んでいるものの車の通りが少なく穏やか。
敷地面積は、約56坪。
この密度の高い地での居心地や利便性を探すようにゾーニングした結果、
敷地全体をもて余すことなく活用する平屋プランに辿り着きました。

 

注目すべきは、56坪の敷地をいかすため、内部と外部を繋ぎ空間に奥行きを増していること。
他にも、住宅地において魅力的な平屋となるよう色々仕掛けております。
乞うご期待!

「稲辺の平屋Ⅱ」近況。期待が膨らむ工程

こちらは、工事が中盤を迎えた「稲辺の平屋Ⅱ」。
この日は、塗装屋さんと建具屋さんの採寸day。

 

塗装におきましては、奥様のご要望通り「グレージュ」を予定しております。
「グレージュ」「ニュアンスカラー」「くすみカラー」。
これらのカラーは、近年、ファッションや美容業界を中心にトレンドとなりましたが、
建築においてもその波は押し寄せ、弊社でも昨年「則武の家」の外壁で初めて取り入れました。

その第二弾。
期待が膨らむ工程です。

こちらは、この家の特徴である2台分のガレージの様子。

 

板張りはとにかく時間を要する工程ですが、油断のないように抜かりなく納めます。

 

内部は、昨年木工事が終了し、


新年は、仕上げスタート。
この家では、クロス貼りを予定しています。

工事は、これまで滞りなく順調に進んでおります。
現場は、実践の場であり責任は重大。
職人にとっては、問題を解決するため自ら考え自ら答えを出す場。
今後も気を引き締め顧客満足度の高い建築を目指します。

「粟野の長期優良住宅」収納付き造作キッチンよう壁

最後は、お馴染み収納付きキッチンよう壁についてピックアップいたします。
この家では、回遊できるアイランド型がご希望だったためそれに合わせ造作しています。

よう壁については、毎度窮屈に感じないよう幅や高さを調整し、空間全体の印象に気を配っています。
適切な幅や高さは間取りやご家族毎に異なりますので、現場で調整しご家族ごとに最適な仕様にお造りいたします。

 

気になる中身は、シンプルながら可動棚仕様。

 

バックカウンターや壁面収納も加算すると、
個別にパントリーを設けないワンルームリビングでもこれだけの容量確保が可能です。

収納を計画する際、細かな道具の一つ一つまでヒアリングするわけではありません。
これから営まれる暮らしの中で、これらの収納を使いこなす力を少しずつ磨き、使いこなしていただきたい想いでいます。
我々がお造りする収納が、生活を支える良き機能として本領発揮することを願います。

以上、「粟野の長期優良住宅」の特徴でした。

最後に、この家はその名の通り長期優良認定住宅でもあります。
我々は、ご家族ごとに暮らしをカタチにし、丹精込めて造作品をおつくりしているわけですが、
大切に住み続けるには「永く健康的に暮らせる安心感」が必要不可欠となります。
その基本的なスペックを客観的に表示する「長期優良住宅」制度。
耐震性や省エネルギー性など様々な認定基準を満たした「長期優良住宅」の認定を受けることで
安心して暮らせるのであればそれも居心地の良さに繋がります。

ご興味のある方はご相談ください。

「粟野の長期優良住宅」コミュニケーションの誘発

本日より事務業務のためストップしておりました「粟野の長期優良住宅」の特徴をお伝えしたいと思います。
「低く構え内で広がる日本建築」「自然との繋がり」「多機能玄関」に続きましてお伝えしたいのは・・・

「性質の異なる5つのエリアをワンルームに設けたLDK」。

この家では、ご家族のコミュニケーションを誘発する仕組みを積極的に取り入れております。
まず、どこにいてもご家族の気配が通い合うようシンプルな平面で構成しエリアの分節を排除。
空間全体に目が届く間取りといたしました。

近年のスタンダードな間取りですが、乳児や幼児がいらっしゃるご家庭にポピュラーで
この家でもコミュニケーションのしやすさが鍵となっています。

また、家具を配置した後、空間全体を余すことなく移動できる8の字回遊とし、
子育て世代の日常生活が活発に営まれるよう配慮しております。

簡易和室においても、床と天井をフラットに繋いでいるため、人がいる明るさや人の気配を妨げません。

 

おむつ替え、休息、談笑、プレイルーム・・・何にでも使える和室の特性をいかしてください。

以上、この家のLDKは、乳児や幼児がいらっしゃる世代のファミリーリビングの好例となりました。
幼いうちは積極的にコミュニケーションを取り、然るべき年齢がきたらそっとしておく。
そんな時がきても会話や触れ合いを断絶することなくちょうど良い距離感を保てるよう居場所をつくっていきましょう。

「則武の家」「市橋の家」「川合の家」お引き渡し

皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたか。
我々は、日頃の運動不足が気になっていたのでスキー旅行へ。
普段使わない筋肉を動かし心身ともにリフレッシュして参りました。

その清々しい波に乗って今年も前進したい想いでおります。
当ブログも、広く浅くというよりは一歩踏み込んで濃密に、
弊社にご興味をもたれたご新規様&顧客様に的を絞って発信していく次第です。
また、とにかく弊社の「色」がわかりやすいように心がけます。

それでは、今年はお引き渡しの記事からスタートです。

年の暮れに3棟続けてお引き渡しをいたしました。
趣旨が全く異なる各種各様の住宅です。

弊社の主流である自然素材に軸を置いた木造建築と

 

工業製品に軸を置いた木造建築。
(外構はお施主様施工です。)

各々の立場で暮らしを紐解くと家のカタチや間取りが見えてきます。
2022年も間宮建築の設計はお客様目線。
専務曰く、自分の建築意欲だけが一人歩きしないようお客様と歩幅を合わせ共に歩んでいきたいとのこと。
わたくしも陰ながら支援させていただきます。

明けましておめでとうございます

我々が手仕事にこだわる価値はどこにあるのか。
時に思い悩みますが、苦悩は進歩の表れ。
2022年も我々だからこそ可能な建築を心がけ、
自らが信じる道を歩んでいきます。