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「御嵩の平屋」土地環境のバリューアップ

本日より2021.8月竣工「御嵩の平屋」の特徴についてお伝えしたいと思います。

山並みに沿う中山道から小道に入り、屋根瓦の日本家屋を抜けて辿り着くこの敷地は、
間口の狭い旗竿地であることが最も重要な特徴でありました。
そこで、考えられるマイナスの影響をを最小限に抑え、付加価値を見いだせるような建築を目指しました。

専務曰く、いつもの如く周辺環境からこの敷地を読み解くと、ゆったりした雰囲気をこの敷地内にも継承したい想いが。
そこで、タチの低い平屋フォルムとし御嵩の自然の風景を取り入れています。

屋根越しに切り取られたお山が最高の癒し。

また、旗竿地では、風や光などの自然環境により敏感に反応。
敷地の北側に建物を寄せ十分な余白を確保し、
建物本体にも光と風が抜けるよう細工を施しデメリットの解消に努めています。

 

更に、元々弊社は、町に開かれたパブリックなオープン外構を好みますが、
ここでは旗竿の特徴である閉塞感を活用し、プライベートな場所として役割をもたせています。

路地を抜けた奥は、静寂な空気感。

十分な余白も個性と捉え、リビング前は広場、砂利面は駐車スペースとして外構を計画しました。

砂利路地の向こう側に視界が開けたプライベート空間。
この土地は実は、お山の風景に癒され、光と風、視線が通り平穏な空気が流れる。
この土地だからこその空気を吸い、日々の日常を愉しんでいただきたいと思います。