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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。
「藤倉の薪ストーブのある平屋」オープンキッチンの立ち位置
少し間が空いてしまいましたが・・・
お次は、これまで事例のなかったフレームキッチンを取り入れたオープンキッチンをご紹介したいと思います。
近年、家族間のコミュニケーションを重視するご家族や、生活を彩るデザイン性の高いキッチン及び調理器具が増え、
お客様も「キッチンをみせること」に抵抗がなくなってきているようで、弊社の事例でもオープンキッチンが増えてまいりました。




しかし、オープンキッチンにするにはそれなりの勇気が必要であり、それを提案する我々も裁量が問われると考えています。
藤倉の平屋でも、奥様のご要望でオープンキッチンを採用。
それも引き出しは無く、鉄のフレームのみで構成されたフレームキッチンです。

収納は、ディスプレイ感覚。

全てが見えるため置くものに配慮したいところ。
この課題はU様に委ねるとして、我々が配慮しているのは「キッチンぽく見せない工夫」です。
最近のレンジフードやコンロ、水洗は、各社デザインものが多く家具のようにみせることは容易いのですが、
問題は、冷蔵庫や吊戸棚など大型のもの。
これらは、最もキッチンぽさがあらわれるため、打合せ時にどこまでこだわるか話し合う必要があります。
この家の場合は、壁を利用して冷蔵庫を隠し、バックカウンターをLDK空間に合わせトータルプロデュース。
(向かって左の窪みが冷蔵庫置き場となります。)

我々は、キッチンがそのご家族にとってどんな立ち位置なのか考慮し、
オープンの場合は、常に目に晒されることを意識しながら造作しています。
近年、キッチンが「調理そのもの」から「ご家族との会話」「お子様の見守り」「食を中心とした生活」に変化しつつあるので、
オープンキッチンの注目度が高いのも納得ですね。

そのご家庭に合った使いやすいキッチンにするために、
キッチン本来の機能性能のほか立ち位置を考慮してバランスを図っていきたいところです。
「藤倉の薪ストーブのある平屋」上質におごることなくひっそり佇む
本日より、2月にOPENHOUSEをさせていただいた「藤倉の薪ストーブのある平屋」と
3月竣工の「那加の平屋」の特徴をお伝えしたいと思います。
まず「藤倉」から。
「藤倉」と申しますと、美濃加茂在住の方は聞きなれない地名かもしれませんが、
旧伊自良村のあたりで、田園と里山に恵まれた自然豊かで静かな集落になります。

そのため、こちらの建築は、周囲の山並みや一面の田園風景を汲み取り、
悠久の時間が流れる日常となるよう薪ストーブや和情緒、ご要望だったアンティークを取り入れた平屋のお住まいといたしました。
外観は、自然豊かなこの地では「厚化粧をせずひっそり佇むことが相応しい」との考えから本物素材の質感を多用し、
特に、ファザードは、三角屋根のシンプル形状にすることで「静」の表情を創造しています。
得意気に佇むのではなくひっそりと。
塗り壁の外壁は、そのような静のニュアンスづくりにも打ってつけ。
人工のサイディングボードでは均一すぎるのです・・・。
シミュレーションで試行錯誤した甲斐がありました。

南より。
実は、奥行きがかなり深い。
晴れの日。
テラスと軒天は自然との繋がりをもたせるため無垢材で。

南より。
たちを低くしているため直線的なフォルムが際立ちます。

OPENHOUSEの際、弊社は「直線的な形状が多い」とのご意見をいただきましたが、
それは、曲線を多用する西洋の建築に対し日本建築では水平垂直の直線美が定着しているからです。
これは、石材はアール加工がしやすく、木材は直線的な加工がしやすいため。
弊社は、伝統建築を取り入れた設計を得意としており、若い世代にも繋げたい想いから、このような直線的なフォルムが多くなります。
また、実は、ご予算に対する戦略でもあり、専務の心持ちが反映されています。
以上、外観のご紹介でした。
「則武の家」地鎮祭
新しい現場です。

建築地は、岐阜市則武。
教育・医療・飲食店が充実した住宅街の一画です。
先日、地鎮祭を執り行い・・・

現在、基礎工事の段取り中です。
さて、こちらの住宅は、南北に長い75坪の敷地に15帖分の吹抜けのある二階建てを計画しています。
プライバシーを重視した外構構成なので、吹抜けからたっぷりの陽光を取り込みます。
今日まで度々事務所へご足労いただきお打合せを重ねてきました。
上棟が待ち遠しいことでしょうがもう少々お待ちくださいませ。
「室原の薪ストーブのある平屋」竣工おめでとうございます
昨年秋口より工事を進めてまいりました「室原の薪ストーブのある平屋」。
およそ6ヶ月に及ぶ工期を経て無事竣工いたしました。

自然素材で満たされた穏やかな土間空間。
伝統建築を間宮建築風にアレンジし随所に設えています。

こちらに住まうご予定のN様ご一家には、N様のご両親にも大変お世話になりました。
ご一家揃って工事をそっと見守っていただき大変感謝しております。
土間のある山間の暮らし。
必見です。
順次、特徴をお伝えいたしますね。
「建築日誌」長源寺様お手洗い改修
弊社は、幅広い世代のお客様にご愛顧いただいておりますが、
それは、社長が現役で、シニア世代のニーズにもお応えすることが可能だからです。
シニア世代のお客様のご依頼は、改築や増築が主。
神社や公民館の雨漏り修繕、地域の民家のリノベーションやガレージ造設など工事内容は多岐に渡りますが、
今回、関市「長源寺」様より、ご参拝者様用の外部トイレ改修のご依頼をお受けいたしましたのでレポしたいと思います。
社長が、専任で設計、施工管理を担います。
こちらが、該当の外部トイレ。

約30年以上前に建てられたものだとか。
ブロック積の構造で昔懐かしい味わいを感じますが、後方の築約20年の本堂とはミスマッチ。
木造に一新いたします。
内部です。

レトロな星模様のアルミサッシを開けると、これまた年代物のタイル貼りが。
ちょうど我々世代が幼少の頃のデザインなので懐かしさに包まれます。
しかし、経年劣化した洗面台、段差、男女混合、採光など現代の視点からすると気になる点も多数。
今回は、リノベーションではなく改築。
これまで何十年とお世話になった部材達に敬意を示しつつ、上記の気になる点を改善し、
地域の皆様の誰もが心地良く使用できるよう改新させていただきます。
工事は4月下旬スタート。
またレポいたします。
「加茂野の長期優良住宅」上棟おめでとうございます
先々週のとある日。
弊社事務所のご近所さんである「加茂野の長期優良住宅」の上棟をおこないました。

現場は、畑を営む民家が点在する静かな環境で、敷地はなんと約120坪。
自然の多い加茂野ではゆとりある土地に恵まれておりますが、その中でも広大な部類です。
そのため、敷地を持て余すことなくプラスの要因を引き出して生活を豊かにしたいところです。
さて、毎度お馴染み建方の様子です。




太い梁が見えている部分はお車2台分のガレージですが、
母屋の玄関と連結しているので間口は10mに及びます。
3台分のガレージを造作させていただいた「下米田の平屋」と同等の規模。
充実したカーライフのお役に立てればと願います。
こちらはファザード。
ガレージ内に玄関が存在します。

実は、敷地いっぱい活用しているため奥行きも深い。

延床面積約50坪のボリュームのある平屋のお住まいです。
平屋の場合、広ければ必ず快適というわけでもなく、中心部分は光や風が届かず暗くなりがち。
敷地が広大な分、採光通風には特に気を配っておりますので、今後のレポではそのあたりも着目したいと思います。
それでは、H様上棟おめでとうございました。
工事関係者の皆様、ありがとうございました。
「那加の平屋」お引渡し時の儀礼
先週のとある日。
「那加の平屋」が竣工し、無事お引渡しをさせていただきました。

そこで、今回は、儀礼の様子をピックアップ。
昔から続く伝統的なならわしとして、木造軸組では、地鎮祭と上棟式の二度、神様にご挨拶をする機会があります。
これは、地を慎め、工事の安全、家の繁栄、ご守護などを祈願するもので、
信仰心が薄れた現代でも、建築現場では、持統天皇の時代から続く古式の神祭りが行われています。
地鎮祭は、お客様の宗教観に合わせた儀式を執り行っておりますが、
上棟時の儀礼は、断熱材の特性上、執り行っておりません。
そのため、弊社では、竣工時に棟札など一式を小屋裏に納めさせていただきます。

今回も、専務が必要なお品をかごに入れ、

家の守り神様として大切に納めさせていただきました。
因みに、飾り物一式は弊社がご用意いたします。
その後は、窓や設備機器のご説明をさせていただき、
本キーや取説、図面一式などをお渡しいたします。






近年設備機器のハイテク化が進み、様々な便利機能が盛りだくさん。
現場でのご説明は簡潔なので、お忙しいとは思いますが取説を熟読して使いこなしてくださいね。
以上、お引き渡しの様子でした。
後日、画像処理が終わりましたら、この家の特徴をお伝えしたいと思います。
乞うご期待。

「御嵩の平屋」上棟おめでとうございます
本日は、日差しが柔らかく春の空気を一層感じられるようになりましたね。
MamiyaFarmも春の色彩に染まっております。

畑からはみでるほどの明るい菜の花を見ていると、このご時世でも希望がもてます。
マスク生活の息苦しさもリフレッシュ。
さて、先週末は、こんな朗らかな陽気ではなく春の嵐となりましたが、
嵐の前に御嵩で平屋の建前をおこないました。

午前中は晴れていましたが、夕方からお天気が崩れる予定。
夕方には”レインコート”まで完了しなければいけません。
午後の様子です。
専務撮影。

間口約17mのI型の躯体が姿を現しました。
軒天は、今回は隠す仕上げなので構造材は全て見えなくなります。
又、屋根の勾配を緩やかにしているので、背景のお山が借景の役割を果たしています。
実は、屋根は片流れではなくアシンメトリーの切妻。

この地では、重心を低く低く。
豊かな風景に溶け込むような建築を予定しています。
予定通り、降雨前にすべての工事が完了。
W様、上棟おめでとうございました!
現場でのお打ち合わせが増えると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。
「建築日誌」ショールーム巡り
先週末は、ショールーム巡り。






今回も収穫あり。
計画変更です。
実際に見ると結論までが早いです。
住設の性能やトレンドは数年で変わるのですが、
最近はお客様もSNSなどで事前に勉強されているため非常に詳しいですね。
ある程度的を絞ったらぜひショールームへ。
手配いたします。
「太田の平屋」伝統建築の良さに着目
「太田の平屋」の特徴、最後は、和特有の建築や設えに着目していこうと思います。
伝統建築の良さの一つとして、自然素材を多用して湿気に対応し、小屋裏の空間が断熱の役目を果たすなど
日本の高温多湿の気候風土に対応する知恵に優れていることが挙げられます。
「軒の出」も先人たちが考えた知恵の一つで、
夏の陽射しに対しては日陰をつくり、冬の低い太陽光を室内に取り込むことができるので、弊社でも積極的にご提案しております。

弊社の建築は、太陽光や風など自然エネルギーを活用したパッシブ設計を主としているため「軒の出」の事例が数多く存在します。
太田の平屋では、軒天井をあらわしで仕上げていますが、その仕上げ方は様々。
以下、事例の一部です。






和情緒をどこまで強めるかによって技法は異なります。
因みに、軒の出は、建物を過酷な自然環境から守る役割もあるため、美観を長く保てるメリットもあります。
次に、「木製建具」のご紹介です。
伝統建築の良さとして、建具の設えによって空間の意味合いを自由に変えられる点も挙げられます。
障子などの引き戸、格子などの建具は、隣室の気配を感じながら空間を緩やかに仕切ってきました。
近年、住宅形態の変化とともにこういった木製建具が喪失してきましたが、
弊社では、積極的に伝統建築の曖昧な繋ぎ方を意識しています。

いかにも仕切りましたという雰囲気がでないように、引き戸は壁に引き込む場合も。
構造上の都合や使い勝手によって最良のプランを打ち出しています。






専務曰く、
住宅もグローバル化が進む中、ほかの世界にない伝統建築の素晴らしさ、伝統の美を表現していく人間でありたいとのこと。
又、単に伝統的な技法や和風建材を用いているだけでなく、
職人が腕を振るい、愛着をもって手入れがなされる家であってほしいとのこと。
精神面も大切ですね。
以上、太田の平屋の見所でした。
伝統色の濃い建築の機会をくださったW様ご一家に感謝いたします。