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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。
「稲辺の家」キッチン取付
現場は、キッチンを取付中です。
取り付けてくれるのは、いつもお世話になっている平泉さん。
只今、天板取付のために専務もお手伝いしています。
又「かえって邪魔。」と言われかねないのでワタクシは傍観。
がんばって~。
「思ったより重い。」と言いながらも無事天板がのっかりました。
取付は晩までかかるので、その間残りのちょっとした作業を進めます。
日も暮れた頃・・・
もう出来たかな~と期待を胸に稲辺の家を覗くと、、、
ドヤッ!
おぉ~!いい感じじゃないですか~。
今回は、奥様のご要望でペニンシュラ型のオープンキッチンとなっています。
めっちゃ笑顔・・・(笑)
今回のキッチンは、木擁壁が無いだけにこの天板がいい味出してくれるんじゃないでしょうか。
無駄のないシンク廻りやシャープなエッジになんといっても、、、
バイブレーション仕上げが恰好いい!
平泉さん、専務共々絶賛です。
今後、使い心地とか聞けるといいですね。
平泉さん、ありがとうございました。
「稲辺の家」滋味深い空間を保つには木製建具のオーダー品
ヨッコラショット!
と聞こえてきそうなこの画。
細江木工さんが木製建具の取付に来てくれたのですが、階段を回りきれないので外部から2階に運んでいるところです。
専務に「かえって邪魔。」と3回ぐらい言われながらワタクシもお手伝い。
10%ぐらいはお役に立てたでしょ、、、シクシク。
そんなやりとりを尻目に、細江さんが、床にストッパーを取り付けて上吊金具に建具をはめ込んでいきます。
ここでちょっと小話。
当社の設計に引き戸が多い理由
内部建具の開閉方式には一般的に、西洋の文化である「片開き」と東洋の文化である「引き戸」がありますね。
当社では、設計に木製引戸を取り入れることが多いのですが、
理由は、少し開けるだけで風通しが確保されたり、人の動きを邪魔しない他、ハイドアにすることで空間に広がりが生まれるからです。
木製引戸の機能性は、既製品に負けず劣らず。
さて、そんな引き戸。
通常は、襖や障子のように上下に鴨居と敷居的存在が必要となるのですが、弊社の仕様は戸を吊るので床の突出がありません。
つまり、バリアフリーとなります。
又、アシスト機能で戸をわずかに開くだけで自動で開閉し、その滑りは軽やかで静か。
ここが、機能面に優れる既製品に引けを取らない点となります。
木製引戸の注意点は?
反対に、注意点を挙げるなら、既製品や片開きに対して気密性が低いこと。
そのため、扉単体で考えるのではなく、間取りや構造と関連づけてプランニングしています。
造作で設えられた滋味深い空間を保つには、やっぱり木製建具のオーダー品がいいですね。
しかし、肝心の仕上がり撮るの忘れた、、、ということで後日アップしたいと思います。
「稲辺の家」とある日の打ち合わせ風景
工事も終盤に差し掛かり、お施主様の奥様とインテリアや仕上げ各種について話し合っています。
例の長い腕の持ち主さんです(笑)
時に真剣、時に笑い合う。
再び真剣、再び笑いあう。
笑声に釣られて私もいつの間にか参加してました。
初顔合わせの際は、ここまで和やかとはいきませんが、専務は人当りがいいと思いますよ♪
近頃、お電話でのお問い合わせも増えておりますが、お気軽にお越しくださいね。
「稲辺の家」木製建具の打ち合わせ
建具職人の細江さんと現場で打ち合わせ中。
木製建具の納め方や仕様の確認をしたり、
TVボードの木製建具や建具のレバーハンドルの打ち合わせを行います。
今日のメモ帳は、細木片。
お施主様も参加して、談笑混じりの和気あいあいとした現場となっています。
細江さん、今回も恰好良い建具をよろしくお願いします〜。
「稲辺の家」自作型紙で現場確認
壁に伸びる奥様の長~い腕。
その先には、10cm四方の白い紙が。
この紙は、奥様が作成されたブランケットの実寸大の型紙で、広い空間でどのように見えるか確認しているところです。
「やっぱり小さいかな~?」
「2つ並べたらどうかな~?」
「こっちの方がいいかな~?」
と、活発に意見交換がされます。
自作型紙、グッドアイデアですね!
しっかし、長い。
何を食せばそんなに長~くなれるのか。
あ、腕の話です。
「稲辺の家」小さく飾る楽しみ
現場は、只今、ニッチの造作中。
ニッチとは、花瓶や絵などを飾るために壁をくり抜いた凹みのことです。
こちらがニッチ。
1,800mm×200mmの横長フォルムに自然と視線が向きます。
今回は、この機に弊社のニッチの造作について記しておこうと思います。
造形が美しいニッチ
稲辺の家に限らずニッチの造作に共通していることは、シンプル設計。
三方枠無しで納めて余分な飾り気を排除していますが、空間と調和させるため無垢材は不可欠なので甲板を木でみせる感じ。
このような方向性のため雰囲気は似てきますが、その佇まいは、一貫して品良く美しくなるよう仕上げていきます。
形状や仕様によって異なる表情
稲辺の家では、横長フォルムに背面に無垢材をあしらっておりますが、壁面積や用途によって形状は千差万別。
以下、事例です。
まず、横長フォルムにゼブラウッドのニッチ。
お次に、高さをもたせたフォルムにダウンライト。
更に、可愛らしい小規模ニッチ。
などなど。
形状や規模によって表情が変化しているのが分かります。
何を飾るか、空間との調和やバランスを考慮して現場合わせの造作をしていきます。
そんなこんなで、只今造作中のニッチ。
殺風景なので、大工道具を飾っておきました(笑)
大工さんのツッコミ待ちです。
「稲辺の家」高効率発電を維持する太陽光発電システム
最近、太陽光発電のパネルを設置したお宅が随分増えました。
国をあげて税金を投入し、省エネルギーの斡旋をしている甲斐もあって
省エネや光熱費削減に関心のある方が増えたのだと思います。
このような時代背景から、私達も年々技術が向上する太陽光発電の勉強に余念がありません。
そんな最中に計画された稲辺の家は、太陽光発電の設置計画がキーポイントの一つとなっております。
只今、パネルの取付真っ最中。
お品は、パナソニック太陽光発電システム「HIT」です。
アモルファスシリコンと単結晶シリコンのハイブリッド太陽光パネルと言うとちょっと難しく聞こえますが、
高温環境の夏場でも高効率発電を維持できる太陽光パネルになります。
加茂野の平屋で同メーカーの太陽光発電を設置しましたが、あれから2年半。
発電性能が向上し、保証期間も延長されました。
しかし、やはり気になるのはコストパフォーマンスですね。
パナソニックのWEBサイトをみてもお分かりのように設置メリットは非常に高いのですが、
初期費用を容認出来るかが鍵となります。
これからも需要が伸びるであろう太陽光発電システム。
興味のある方は、事務所にてご説明させていただきますので是非一声おかけくださいね。
「稲辺の家」木を活かす手仕事、木製収納づくり
先日、現場施工の様子をピックアップした造作階段。
こんな感じに綺麗に仕上がっています。
と、ドヤ顔でいいたいところですが養生シートで見えず。
竣工写真で品評してもらいましょう。
さて、今日は、現場は応援の大工さんに木工事を進めてもらい、
専務は作業場で収納づくりに精を出しています。
大工道具の三種の神器といえば、釿(ちょうな)・指矩(さしがね)・墨壷(すみつぼ)ですが、
大工の三種の文具といえば、木粉だらけの電卓・メモ帳がわりの木片、
あと一つは・・・やはりこれ?
耳にかけた鉛筆ですね。
もはや相棒的存在(笑)
話は逸れましたが、肝心の木製収納は続々と仕上がりトラックに積み込まれます。
手伝おうとしてもズッシリ重いのでワタクシはあえなく退散。
上蜂屋の家の図面を仕上げるとします。
「稲辺の家」現場の様子
稲辺の家、外壁に無垢板がランダムに張られ、一気に「間宮建築らしさ」が出てきたなという印象。
無垢材特有の色の濃淡が、既製品ではでない自然の味わいを生んでいます。
屋内を覗くと・・・
浴槽が転がってました。
いや、浴槽取付の真っ最中でした。
配管を繋いで、水漏れがないか確認中のところをお邪魔してきました。
浴槽の下まで魔法瓶的存在の吹付断熱材が充填してあるところがポイント。
さて、この浴室ですが、メンテナンスや機能や予算上ユニットバスを採用することが多いのが現状です。
しかし、過去にはタイル張りの浴室を手掛けた事例もございます。
総タイルの浴室は、和風情緒を感じさせる坪庭と繋がっており、造作ベンチで夕涼みができるという贅沢仕様。
造作好きの弊社としては、又試みたいところです。
「稲辺の家」木を活かす手仕事、造作階段
爽やかな秋晴れの中、作業場では朝から機械の音が響き渡っています。
そこには、山切りカットの木板が。
実は、これは階段の部材で、只今材料づくりの真っ最中。
軽快なスピードで段板と呼ばれる足がのる部分が造られていきます。
その後は、現場施工へ移行し、頭の中に描かれている完成図通りになるよう施工していきます。
しかし、なにやら柱とにらめっこ。
トラブルか!?と思いきや・・・
再びハイスピードに手が動きます。
恰好が良くなる納まり、美しい納まり、上質なディテール。
そんな手法を考えながら施工するのでにらめっこする時間も増えるのでしょうね。
最近の階段は、工場で生産し、現場では組み立てるだけ。
ここでは、上質で美しい階段が手仕事によって生み出されます。