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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。

「粟野の長期優良住宅」収納付き造作キッチンよう壁

最後は、お馴染み収納付きキッチンよう壁についてピックアップいたします。
この家では、回遊できるアイランド型がご希望だったためそれに合わせ造作しています。

よう壁については、毎度窮屈に感じないよう幅や高さを調整し、空間全体の印象に気を配っています。
適切な幅や高さは間取りやご家族毎に異なりますので、現場で調整しご家族ごとに最適な仕様にお造りいたします。

 

気になる中身は、シンプルながら可動棚仕様。

 

バックカウンターや壁面収納も加算すると、
個別にパントリーを設けないワンルームリビングでもこれだけの容量確保が可能です。

収納を計画する際、細かな道具の一つ一つまでヒアリングするわけではありません。
これから営まれる暮らしの中で、これらの収納を使いこなす力を少しずつ磨き、使いこなしていただきたい想いでいます。
我々がお造りする収納が、生活を支える良き機能として本領発揮することを願います。

以上、「粟野の長期優良住宅」の特徴でした。

最後に、この家はその名の通り長期優良認定住宅でもあります。
我々は、ご家族ごとに暮らしをカタチにし、丹精込めて造作品をおつくりしているわけですが、
大切に住み続けるには「永く健康的に暮らせる安心感」が必要不可欠となります。
その基本的なスペックを客観的に表示する「長期優良住宅」制度。
耐震性や省エネルギー性など様々な認定基準を満たした「長期優良住宅」の認定を受けることで
安心して暮らせるのであればそれも居心地の良さに繋がります。

ご興味のある方はご相談ください。

「粟野の長期優良住宅」コミュニケーションの誘発

本日より事務業務のためストップしておりました「粟野の長期優良住宅」の特徴をお伝えしたいと思います。
「低く構え内で広がる日本建築」「自然との繋がり」「多機能玄関」に続きましてお伝えしたいのは・・・

「性質の異なる5つのエリアをワンルームに設けたLDK」。

この家では、ご家族のコミュニケーションを誘発する仕組みを積極的に取り入れております。
まず、どこにいてもご家族の気配が通い合うようシンプルな平面で構成しエリアの分節を排除。
空間全体に目が届く間取りといたしました。

近年のスタンダードな間取りですが、乳児や幼児がいらっしゃるご家庭にポピュラーで
この家でもコミュニケーションのしやすさが鍵となっています。

また、家具を配置した後、空間全体を余すことなく移動できる8の字回遊とし、
子育て世代の日常生活が活発に営まれるよう配慮しております。

簡易和室においても、床と天井をフラットに繋いでいるため、人がいる明るさや人の気配を妨げません。

 

おむつ替え、休息、談笑、プレイルーム・・・何にでも使える和室の特性をいかしてください。

以上、この家のLDKは、乳児や幼児がいらっしゃる世代のファミリーリビングの好例となりました。
幼いうちは積極的にコミュニケーションを取り、然るべき年齢がきたらそっとしておく。
そんな時がきても会話や触れ合いを断絶することなくちょうど良い距離感を保てるよう居場所をつくっていきましょう。

「粟野の長期優良住宅」動きに合わせた多機能玄関

「粟野の家」3つ目の特徴は、
造作品で溢れる玄関からLDKまでの領域をご紹介したいと思います。

日常の生活に何が必要か。
それを軸に紐解いていくと、家のかたちが見えてくるわけですが、
玄関に求める機能は意外と多いため、弊社では、暮らしの流れをつくることを意識しております。

「粟野の家」の玄関は、土間収納、郵便受け、ベンチ、シューズクローク、鏡、ニッチ、大容量収納・・・と多機能。
小さな面積に機能が凝縮されているため、人の動きを考慮した上で造作品を配置しております。

玄関でのアクションも流れるように。

機能を利用しながら滞りなく往来。

間宮建築が考える多機能玄関の好例となりました。
玄関からLDKまでの領域は、動線上の通過点に必要な機能を設えていきましょう。

「粟野の長期優良住宅」自然との繋がりを日常に

粟野の特徴2つ目です。

この家の外構は、3台分の駐車スペースを設けることがご要望の一つだったため、
何もアクションを起こさないと、周辺に残る自然を拒否するかような佇まいが容易に想像できました。

自然が残るこの地で、じっと獲物を狙う蛙や雑草の陰に隠れるカナヘビが見られないのかと思うと少し寂しい。
そこで、建物本体に無垢の木を香りを、駐車スペースと建物の間に1mほどの植栽スペースを設けました。

 

周囲は金属製品で覆っても、ファザードは自然との繋がりを考慮し、伝統工法による無垢板張りで。

この張り方は、雨は下へ流れ、風も隙間から入り込むことがないので、未来に残したい工法の一つ。
今後も積極的にご提案することでしょう。

また、玄関前は、僅かなスペースに植樹し、周辺の自然との繋がりやご近所に対するお顔を整えて。

このゾーンは、植物や生き物の息づかいを感じる前庭でもあり、内外を繋ぐ緩いバッファゾーンでもあります。
これは、間口いっぱいのコンクリートエリアを挟んでも、粟野の自然との繋がりを日常に感じていただきたい専務の想いから。

今後も、住と自然を離してしまうのではなく、
自然との心地よい距離感を、土地ごとに探っていきたい考えでいます。

「粟野の長期優良住宅」低く構え、内で広がる

本日より、岐阜市に位置いたします「粟野の長期優良住宅」の特徴をお伝えしたいと思います。

粟野というと、ここ数十年のうちに宅地化が進み、国道も整備され、人口が増加の一途を辿る印象。
この家の周辺も、新築が建ち並ぶ住宅地で、建築中は、他社様の新築物件を見て回ることが楽しみでもありました。

そんな環境ですが・・・

今回は、遠景に粟野の山々を望むことができる平屋フォルムの半二階建て住宅を計画。

道路に対して低く構えた平屋フォルムですが、実は半二階建て。

低く構え、内で広がる日本建築の考え方を取り入れているため、南は開口が広く視界が開けています。
また、お馴染み造作引き戸を多用し、機能に合わせて連なる空間を展開できる仕組み。

 

内部空間は、豊かに広がっても外部に対しては控えめ。

弊社の住宅は、洋風和風と明確な線引きが存在しないことが多いのですが、
どことなく日本的なのは、木造建築である他、控えめで合理的な日本建築の良さを取り入れているから。

このような伝統美をいかした家を建てたい若い世代の方は少なくなく、
ご期待に沿うべく、我々ができることを今後も見つめていきたいところです。

「粟野の長期優良住宅」お引き渡し

先日、「粟野の長期優良住宅」が竣工し、無事お引き渡しをさせていただきました。

弊社の挑戦にお付き合いいただく結果となったファザード板張り。
20年の経験をもってしても新たな挑戦というのは難しい。
想定外だったことで今後の課題は残りましたが、得るものも大きい。
またアクションを起こすと思います。

こちらは、内部。
実は、工事はお引渡し当日まで続きました。
先日、ギリギリまで工事が続くと書いた覚えがありますが、本当にギリ。
複数の物件を抱えている時は何かと切迫します。
ご迷惑をおかけしますがご理解いただけますと幸いです。

粟野の家は、正方形に近いLDK。
ワンフロアで居場所を共有するゾーニング、窓辺のフリースペース、回遊動線などに拘っています。

後ほど特徴をお伝えいたします。
それでは、M様、竣工おめでとうございました!

「粟野の長期優良住宅」ラストスパートの1週間

竣工まで残り1週間をきりました「粟野の長期優良住宅」。
実は、竣工前のこの1週間は、専務もわたくしも中々のハードスケジュール。
別物件との兼ね合いもあるので、段取り命です。

さて、本日は竣工撮影の前に要所要所の雰囲気をどうぞ。

外観は、外構工事が完了し全貌が明らかになりました。

無垢の木の香りをご近所様にお裾分けするかのような佇まい。
後々特徴として取り上げたいと思います。

こちらは、自然を身近に感じるエントランス付近。

弊社の植栽の考え方も後々。

続きまして、「お品の良さ」を設えた玄関。

玄関の機能とは別に、感情をくすぐるような情緒価値が欲しい場です。
こちらも後々。

内観は・・・
1週間をきっておりますが・・・

ギリギリまで工事は続きます。

「粟野の長期優良住宅」攻めています

「那加の平屋」の特徴をお伝えする前に、岐阜市の現場を少し。

まず粟野です。
外部は外装が完了し、現在、外構工事に突入しています。

今回は、外装を少しご覧ください。

こちらは、ファザード。
ファザードは、間宮建築のアイコン的な天然木の横貼りが特徴となっています。

今回の天然木は、その質感を存分に味わえるラフ仕上げ。
赤褐色に濃褐色、お馴染みのリズム感は気分が上がるポイントです。

 

また、木材保護塗料は、UVブロッカー配合のクリアーで仕上げておりますが、実は今回、ちょっとしたハプニングが。
自然素材というのは、時に予期せぬ事態が起こりうるもので・・・

当初予定していた新しい試みは、思ったより濃い色相に。

ラフ面は塗料の付着性能が高いのである程度予想していたのですが、こちらはお蔵入り。
意向に沿わないため、全はり替えをさせていただきました。
お蔵入りのためぼかしておきます・・・苦笑

今回、板のはり替えをおこなう結果となりましたが、我々は今後も攻めの姿勢を崩しません。
予期せぬ事態は避けたいところですが、好奇心やチャレンジ精神に蓋をすることも避けたいのです。
こういった経験が、未来の創作に繋がると信じています。

ご迷惑をおかけいたしますが、専務の創作意欲に温かい目でお付き合いくださると幸いです。

「粟野の長期優良住宅」上棟おめでとうございます

とある日の粟野。

迫る上棟にむけ色々と確認をしにきました。
現場は、基礎の上に土台が伏せられ建方を待つ状態です。

専務が様々なところをチェック。

  

そして、2/16(火)今年初の建方を迎えました。
左が午前で右が午後。

 

足場でみえませんが、前下がりの片流れの大屋根がこの家の守護神のようです。
ファザードは軒先に視線を導き平屋っぽくみせ、
南は視界の広がりを確保しているのがポイント。

本日からは、耐震金物を取り付ける作業を行っています。
こちらの住宅は、長期優良住宅のため耐震等級は最高等級の3。
長期優良住宅は、多数の条件をクリアし、行政へ申請手続きをした上で、認定を取得することが必要です。
我々は、図面に沿って工事をおこない施工品質をきちんと確保いたします。

昨日は寒波の影響でとても寒い1日でした。
工事関係者の皆様、本当にありがとうございました。

M様、上棟おめでとうございました!

「粟野の長期優良住宅」着工しました

新しい現場です。

こちらの現場が位置するのは、岐阜市の粟野。
近隣は山々が点在していますが、わりと開けた平地で、閑静な住宅地の一画になります。

さて、現況ですが、年末に地鎮祭を執り行い年明けに着工。

 

現在は、基礎を立ち上げるため、地面を掘削する掘り方の作業をしております。

 

平面でみると、シンプルな長方形。
しかし、立体として立ち上がると、片流れの大屋根が姿を現す予定です。
これは、敷地形状や内部空間の構造による結果ですが、屋根が特徴的ならば側面はプレーンに。
屋根は金属板で葺き、同素材で側面も覆います。

主張はほどよく。
こだわりは無数にあるものの、一点特徴主義の間宮建築です。

基礎が立ち上がったら、配筋検査を経て土台を伏せ上棟日を迎えます。
待ち遠しいですね!