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「下之保のリノベーション」断熱材

現場は着々と進んでいます。
現在は、床、壁、天井へ断熱材を固定しているところ。

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壁の内部に隙間なく所定の位置に正しく固定していきます。

「建築ダイアリー」木と住まいの大博覧会

毎年恒例の大博覧会、今年も行ってきました。
所狭しと並んだ各住設・建材メーカーブースにて情報収集と建材の仕入れを少々。

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今年は、「木」に関する優れた取り組みを表彰する「ウッドデザイン賞」のセミナーコーナーが設けられてました。

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生活の中に入り込むデザインの重要性、木材を使うことで生活や社会がどのように変わっていくのかなど
消費者に木のある豊かな暮らしを提案している一員としてウッドデザイン賞の取り組みに感銘を受けたそうです。

一方、ワタクシは、パナソニックさんの新製品である4つのお鍋の過熱ができるマルチワイドIHに釘づけ。

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鍋の大きさに合わせて加熱エリアが変わるなんてビックリ。
大鍋がない我が家では真価を発揮出来なさそうですが(笑)家族の人数が多いご家庭には画期的なんじゃないかと思いました。

「跡部の薪ストーブの家」プレカット打ち合わせ

建前に向けて建材メーカーさんとプレカットの打ち合わせ。
因みに、プレカットとは、構造計算により作られた設計図データをもとに構造材を加工していく工程です。

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本日は、特殊な部材の組み方や構築の話。
ちょっとした組み方の違いでディティールが変わってくるので専務も慎重に伝達します。

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地場工務店にとっては、取引窓口となる建材メーカーの担当者さんや様々な協力をしてくれる建材商社さんとの関係が非常に重要です。
これからも良好なパートナーシップを宜しくお願い致します。

「跡部の薪ストーブの家」CGイメージ

先週から新しい現場が動き出していますが、建方の前に外観イメージをお伝えしておこうと思います。
ブログもようやく現場においついた感じ・・・ですね。

まず場所ですが、関市は武芸川町、幹線道路より一歩奥に入った静かな住宅地で、敷地面積100坪の建築跡地が計画地です。

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キーワードは、「平屋」「薪ストーブ」「グレイッシュ」「坪庭」。
「加治田の薪ストーブの家」と共通していますが、間口の狭い加治田のI型に対してこちらはL型。
動線だとか光の取り入れ方だとか当然変わってくるのでそうへんをどうまとめるかが腕の見せ所ですね。

外観CGです。
道路に正対するポーチや玄関戸を袖壁が包み込んでいるのでスッキリした印象です。
ルーバー部分は採光を取るための開口部ですが、シンプルな形状に動きも出て意匠の役割も。

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南より。
建物に環境を取り入れたり屋根勾配を緩くすることで、おのずと周囲の家とは違ったカタチとなった。
標準仕様をなぞっただけでは生まれない、いい意味での緊張感を愉しんでもらいたい。

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ご夫婦と2人のお子さんが暮らす予定の「跡部の薪ストーブの家」。
現在、配筋検査に合格し、来週に建方を控えています。
G様ご家族は、今か今かと待ちわびている状態だと思います。
こちらも体調を万全に整えて参りますのでどうぞ宜しくお願い致します。

「上蜂屋の家」枠廻りで空間の完成度が決まる。

上蜂屋の家の見所第5投目は、内部開口部について挙げてみようかと思います。
以前から申し上げている通り、弊社は、無垢の木の家らしく既製の内部建具はご要望がない限り使用しません。
その為、建具を取り付ける枠はおのずと大工の仕事になります。

常日頃から専務が、「納まりが~」「取り合いが~」とよく言っていますが、
この用語、簡単に言うと「素材がぶつかるところ」であります。
こちらは1階PCコーナーになりますが、左右・上部に開口が見えますね。

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この開口部は、壁と窓枠がぶつかるところであり、この処理の仕方によって大分風合いが変わるので、
設計の上でも現場でも神経を使うそうです。
この枠、一見単なる建具の取付部分にみえますが、専務は、枠廻りを納めることに多くのエネルギーを注いでおります。

こちらは、上部開口部。

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手法や工法が独特。
馴染みの大工さんにしか応援を頼めない理由がここにあります。
納まりや取り合いの確かな判断も、大工仕事の質を決める要因の一つです。

これで最後となりましたが、こうして竣工写真で振り返ると、設計で、現場で頭を抱える専務や
何度も事務所や現場に足を運んでくださったご家族を思い出しますね。
終わってみると大変なことも良い思い出で、ここに住まうご家族にもそんな風に感じて頂けたら幸いです。
又メンテなどでお会いできる日を楽しみにしております。
楽しい現場をありがとうございました。

「上蜂屋の家」現代の建築に合うように配慮した和室

今週より2つの現場が動き始めましたが、本日は、上蜂屋の家の見所の続きをアップしたいと思います。
第4投目は、和室です。

和室といっても、略式の畳コーナーから伝統的な座敷までその形式は様々で、
ここ数年は、利便性の高い畳コーナーを多く手掛けていましたが、今回は、どちらかというと後者よりの和室です。

まず、リビングから和室を見る。
建具を引き込むと空間に繋がりが生まれます。

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伝統文化であるしっかりした和室を設けようと思うと、当然、専門的な知識や腕が必要になってきますが、
和を得意とする社長の下で修業を積んだ専務に、その腕は確かに受け継がれています。
その仕上がりは、様々なルールを見据えながらも現代の建築に合うように配慮した和室となりました。

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以下、事例です。

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こう並べてみると、畳や木材の材質の他、建具のプロポーションや障子から漏れる光、すべてが趣きや遊び心に繋がりますね。
こうして全体を考えて和室の雰囲気を出していきます。

「下之保のリノベーション」再構築のための第一歩

昨年、お電話にて依頼を受けた関市下之保のリノベーション計画。
ここ最近は、新築を多く手掛けていましたので久々の大規模な改築物件となりますが、今週から遂に現場が動き出しました。

因みに、リフォームとリノベーションの違いですが、
リフォームは、老朽化した建物を新築の状態に戻す改修・耐震改修・増築などを指すのに対し、
リノベーションは、現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装などを変更したり、性能を高めて住環境を向上させることを意味します。

さて、現場はこちら。

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築50年。
浅い築年数では決して出ないこの経年変化や重厚感がレトロな空気感をつくっていますね。
画像は、和室天井を取り壊して現しにした状態。
このフロアが今回の工事で一番印象が変わる部分となります。
現場は、床の修繕からスタートを切りました。
今後も随時レポートしていきたいと思います。

最後に、専務曰く、既存の空間や材料を継承しながら新しい世界を再構築できるからリノベーションは楽しいそう。
勿論、構造や法規など複雑な部分もありますが、築50年の趣きがどう変わっていくのか。
図面に携わっていないため、詳細を知らないワタクシも今から楽しみです。

「上蜂屋の家」個々の機能や質ではなく、全体の調和による空間づくり。

弊社のオープンハウスにて、お客様が特に興味をもたれること。
それは、「外観のデザイン」の他に「内装の仕上げや空間コーディネート」が挙げられます。
弊社は、素材の魅力を引き出す上質な空間創造を心がけていますが、上蜂屋の家でも、木の素材感や本物の素材がもつ質感を
大切にしました。

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照明を取り付ける前に撮影をしたのでガランとした印象ですが、壁や天井の付属物を目立たなくしているので、
自然素材の温もりを感じるだけでなく、垢抜けた雰囲気に仕上がっています。
空間の細部まで整えると仕上がりにグッと差がでます。

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お馴染みの宙に浮くテレビボードや木製キャビネットも自然に馴染んでいますね。

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質の高い空間は、高価な建材さえ使えば実現できるものではありません。
私達は、対処の仕方で空間の質を高めることが重要だと考えています。
個々の機能や質ではなく、「全体の調和」によって上質な空間づくりを目指していきます。

「上蜂屋の家」吹き抜け。光と風と木の香りが人にもたらす幸福感。

只今、専務は、新規物件の設計中。
ワタクシは、パース制作の為、そのプランニングの仕上がり待ち。
ということで、この合間に記事の更新をしたいと思います。

既にお引越しをされ、上蜂屋の家で新生活を送られているN様ご一家。
昨日、外観の様子をお伝えいたしましたが、本日から内観を要所要所アップしたいと思います。

まずは、ご要望の一つであった吹き抜けから着目してみましょう。
採光・通風の確保や解放感、1階の気配を感じることのできる吹き抜け空間は、弊社でもご要望として度々挙がりますが、
勿論、仕様や雰囲気は十人十色。
上蜂屋の家では、すのこ状のキャットウォークから放たれる、光のグラデーションが美しい吹き抜け空間を計画しました。

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白壁が、光の反射板となって柔らかな陰影が生まれましたね。
又、垂直方向の抜けによって面積以上の広がりを感じることができます。

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光と風と木の香りが人にもたらす幸福感って目覚ましい。
この吹き抜け空間で再確認致しました。