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「上蜂屋の家」枠廻りで空間の完成度が決まる。
上蜂屋の家の見所第5投目は、内部開口部について挙げてみようかと思います。
以前から申し上げている通り、弊社は、無垢の木の家らしく既製の内部建具はご要望がない限り使用しません。
その為、建具を取り付ける枠はおのずと大工の仕事になります。
常日頃から専務が、「納まりが~」「取り合いが~」とよく言っていますが、
この用語、簡単に言うと「素材がぶつかるところ」であります。
こちらは1階PCコーナーになりますが、左右・上部に開口が見えますね。
この開口部は、壁と窓枠がぶつかるところであり、この処理の仕方によって大分風合いが変わるので、
設計の上でも現場でも神経を使うそうです。
この枠、一見単なる建具の取付部分にみえますが、専務は、枠廻りを納めることに多くのエネルギーを注いでおります。
こちらは、上部開口部。
手法や工法が独特。
馴染みの大工さんにしか応援を頼めない理由がここにあります。
納まりや取り合いの確かな判断も、大工仕事の質を決める要因の一つです。
これで最後となりましたが、こうして竣工写真で振り返ると、設計で、現場で頭を抱える専務や
何度も事務所や現場に足を運んでくださったご家族を思い出しますね。
終わってみると大変なことも良い思い出で、ここに住まうご家族にもそんな風に感じて頂けたら幸いです。
又メンテなどでお会いできる日を楽しみにしております。
楽しい現場をありがとうございました。