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「室原の薪ストーブのある平屋」課題に特化した造作デザイン

「室原の薪ストーブのある平屋」最後の特徴は、やはり造作に触れさせてください。

この家では、雑多になりがちなキッチン周辺をスッキリとみせる大容量造作収納が特徴の一つで、
玄関に間仕切りがないこの家では、室内の雑多をいかに隠すかが計画当初からの課題でした。

そのため、この家では、造作バックカウンターに4枚引違い戸を設け、
隠すことに特化したキッチンクローゼット仕様としましたので、今後の参考にご覧ください。

 

炊事中は扉を開けて。
炊事が終われば扉を閉めて。

 

手元を隠し、モノを隠し、
雑多になりがちなキッチン周辺のインテリア性を高めています。

また、引違い戸は2方向からのアクセスが可能なので、これだけの大容量収納となっております。

更に、奥にはパントリーという嬉しい仕掛け。

間宮建築の造作デザインの源は、ご不満の解決策を形にして表すこと。
毎度申し上げている気がしますが、課題を解決しようとすると結局シンプルに尽きます。

造作家具は、日常生活の道具であるため、各ご家庭のご要望を理解し、どんな機能が必要なのか。
各々の課題に特化したデザイン設計を心がけています。

以上、「室原の薪ストーブのある平屋」の特徴でした。

いかにものんびりした暮らしが営めそうな山荘ライクの平屋ですが、この平屋は養生が目的の別荘ではありません。
家事育児に仕事・・・我々と同じ慌ただしい日常がここで繰り広げられます。
走り続ける人生の中、日常の風景の恩恵を受け、自然体でいられる土間で心身を緩ませる時間をもつ。
健康で、強くたくましい精神を養えそうだと思うのはわたくしだけでしょうか。

そもそもお施主様のご両親は、すでにそのようなお暮らし。

 

お施主様ご家族もこの平屋や自然と共に走って緩めて・・・
自分たちの暮らしを切り開いていただければ幸いです。