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「藤倉の薪ストーブのある平屋」上質におごることなくひっそり佇む
本日より、2月にOPENHOUSEをさせていただいた「藤倉の薪ストーブのある平屋」と
3月竣工の「那加の平屋」の特徴をお伝えしたいと思います。
まず「藤倉」から。
「藤倉」と申しますと、美濃加茂在住の方は聞きなれない地名かもしれませんが、
旧伊自良村のあたりで、田園と里山に恵まれた自然豊かで静かな集落になります。
そのため、こちらの建築は、周囲の山並みや一面の田園風景を汲み取り、
悠久の時間が流れる日常となるよう薪ストーブや和情緒、ご要望だったアンティークを取り入れた平屋のお住まいといたしました。
外観は、自然豊かなこの地では「厚化粧をせずひっそり佇むことが相応しい」との考えから本物素材の質感を多用し、
特に、ファザードは、三角屋根のシンプル形状にすることで「静」の表情を創造しています。
得意気に佇むのではなくひっそりと。
塗り壁の外壁は、そのような静のニュアンスづくりにも打ってつけ。
人工のサイディングボードでは均一すぎるのです・・・。
シミュレーションで試行錯誤した甲斐がありました。
南より。
実は、奥行きがかなり深い。
晴れの日。
テラスと軒天は自然との繋がりをもたせるため無垢材で。
南より。
たちを低くしているため直線的なフォルムが際立ちます。
OPENHOUSEの際、弊社は「直線的な形状が多い」とのご意見をいただきましたが、
それは、曲線を多用する西洋の建築に対し日本建築では水平垂直の直線美が定着しているからです。
これは、石材はアール加工がしやすく、木材は直線的な加工がしやすいため。
弊社は、伝統建築を取り入れた設計を得意としており、若い世代にも繋げたい想いから、このような直線的なフォルムが多くなります。
また、実は、ご予算に対する戦略でもあり、専務の心持ちが反映されています。
以上、外観のご紹介でした。