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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。
「黒岩の平屋」キッチンのゴチャツキを隠したい奥様には。
キッチンは、料理をつくる場であるのであらゆるものが存在しますね。
見えていいもの。できれば見せたくないもの。
調理が始まりみるみるうちにごちゃつくキッチンの天板やシンク。
ワタクシなんて片づけながら大急ぎでつくるもんですから、
シンクまわりに洗剤は飛び散るわ調理道具が散乱するわで見れたもんじゃない。
私そこまで酷くないとのお声が聞こえてきそうですが、そんなワタクシのような方に推奨しているのはこちら。

造作擁壁。
視界の広がりを保ちつつ手元を隠すことによって雑多なものが見えにくくなっています。

雑多を隠すだけでなく、システムキッチンを無垢でコーディネートされた空間に違和感無く配置する手法であったり、
予算削減の手法であったりその役目は様々でいい仕事してくれます。
今回は、幅広のフローリング材を擁壁として使っています。
専務が材料をどう捌くのかワタクシもいつも楽しみなのですが、幅広は初の試み。

お品の良いナチュラル感が漂っていますね。
頑丈な家具が作れる堅さのこの材質感とエッジの効いた角が格を上げている気がします。

以下事例です。




ご要望は勿論、その時の仕入状況や空間の雰囲気によって材質は変わりますが、
その佇まいは、無垢の空間においてまるで一つの家具のような存在となるよう造作しております。
「上蜂屋の家」様々な設えを0から造作するワケ。
今日は、朝から洗面収納の造作に励んでおります。
寸法を整えた木板を組み合わせて組み合わせて組み合わせて、、、






少しずつカタチになっていきます。

既製品より造作品が目に留まる弊社の建築ですが、様々な設えを0から造作するワケ。
それは、弊社独自のカラーが出せる部分であって空間コーディネートに一役買うからです。
「無垢の木の家」を求めるお客様の反応が極めて高い造作家具。
専務が自ら組み立て現場にお届け致します。
それでは、いってらっしゃ~い。

「建築ダイアリー」現地調査
ここのところ、土地を見に行ったりヒアリングを行ったりする機会が目立ちますが、皆様それぞれお悩みをお抱えのご様子。
問題解決のため相談役に徹します。




今の専務の悩みはというと、、、きっと多数の物件をどう捌いていくか。
最近は、事務所に寝泊まりする日々ですが、どのお客様も数ある建築会社の中から弊社に興味を抱いてくれた大切なお客様。
弊社に依頼させるお客様は、拘りが強いので、きっと四六時中自邸の建築のことを考えているに違いない。
見積もり待ち、図面待ちのお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力を求めつつ、
こちらはメンタルと体制を整えて、必ずワクワクするような建築をお届けしたいと思います。
「上蜂屋の家」木を活かす手仕事、材料づくり




鰹節づくりに精を出す専務。

何時もの如く木粉にまみれた文具達。
「加治田の薪ストーブの家」に続き「上蜂屋の家」もピンクの石膏ボードを使いますが、今日のメモ帳はその残骸ですね(笑)
それにしても、

お、おも、、、。
「黒岩の平屋」家づくりは協力会社さんあってこそ。
事務所は、毎日、多くの協力会社さんが出入りします。
今日は、建具職人の細江さんとレールの打ち合わせ。
新しい製品を試みるそうで、専務も実物をカチャカチャ動かし研究熱心なご様子。




いぶかしげな表情の専務ですが、すでにこの製品をどう納めるか頭の中で設計しているからだそう。
疑問点は、細江さんに相談し、二人三脚で形づくられていきます。
ふと、机上をみると、、、

細江さん作の実寸詳細図を発見。
丁寧で分かりやすいですね。
細江さんに次お会いするのは、現場で寸法取りの時。
宜しくお願い致します~。
「下米田の家」弊社に興味のあるお客様が求められる家づくり
先日記載したこの開口。
アップで見ると不思議な開口ですが、

ジャン。

段違いになっている時点でお分かりだと思いますが、階段を造作するための開口部でした。
アイアンのフレームが一際目にとまります。
こちらは、ちょうど踏面を取り付けているところ。




寸法出しをして、大小様々なノミと金槌でサイズを調整しながら一枚一枚取り付けていきます。
この微調整は、寸法を測るわけでもないので腕によるんじゃないでしょうか。




仕上がりです。
といってもすでに養生シートが、、、。
タイミングが合いませんので雰囲気だけ、、、。


早い、安い、機能的。
こんな家づくりも魅力的ですが、昔から弊社に興味のあるお客様が求められる家づくりっていうのは、
質の為に手間を惜しまず、出来ることの中から最善の策を選択し、造作の機能を向上させる為意匠を凝らすこと。
そのためには、職人さんの無垢材や納め方に対する広範な知識や技術力が必要となりますが、
求められる以上は、これからもそういった家づくりを継承していきたいと思います。
「黒岩の平屋」天然石の豊かな表情を活かした美しいエントランス
現場は、只今、洗い出し仕上げのポーチを施工中。
この道30年の左官屋さんが、手慣れた手つきで頑張ってくれています。




洗い出しとは、種石とセメントを混練りしたものを塗り付けて、その表面を水洗いする工法で、
弊社では「タイルで。」などご要望がない限りこの工法が定着しています。
以下、事例です。
無垢材の材質や光の加減で表情が変わるところも面白い。




※左下は、乾ききる前に撮影したのでムラになっています。
どのエントランスも光の通り道となって趣き深い陰影を創り出していますね。
こう並べてみると、エントランスは明るければいいってもんじゃないのがないのがよくわかりますね。
自然光の優しい光と間接照明の落ち着いた光を操っていきます。
「黒岩の平屋」鎧張り仕上がり
現場は、ライトグレーに吹付られたファザードと杉板鎧張りの組み合わせが、
主張し過ぎず周囲に馴染み過ぎずふと目を引く感じ。


ファザードをビジュアルアップさせたい時いい仕事をしてくれます、鎧張り。
といっても、このレンズでは全景が納まりきらないのでイマイチ良くわかりませんね(苦笑)
竣工写真で品評をお願いします。
「上蜂屋の家」フラットな屋根瓦
少し前の工程になりますが、躯体検査に合格して外部では胴縁の施工が進められている時の上蜂屋の家。
ふと上を見上げると、、、

屋根に瓦を葺いている真っ最中でした。
外部階段を上って葺いているところをみたかったのですが、見た目以上に恐ろしい階段が上れず断念。
ということで、地上で職人さんに瓦講義を受けました。

「この瓦は「平板瓦」といって文字通り平たい瓦だよ。
平だから軽そうにみえるけどズッシリ重いでしょ。
地震、雨風に強い防災瓦やね。
こうやって合わせていくんだよ。
これが1,500枚ぐらい。」
セ、センゴヒャクマイ!
この見た目以上にヘビーな瓦を1,500枚とは頭が下がります、、、。

おっと、納まりの相談が始まりましたのでワタクシは退散です。
お邪魔しました!
「下米田の家」木を活かす手仕事、内部木工事
梅の花弁がほころんで春の気配が漂い始めましたね。
気づけば、事務所の白梅も寒さに負けず点々と咲いています。

春ですな~。
この風情に浸りながらちょっとお茶でも、、、といきたいところですがそんな時間はありません。
図面を仕上げて園までお迎えに行ってとママは何かと忙しい。
その園お迎えの帰り道ですが、フラッと「下米田の家」に立ち寄ってきました。
OPENHOUSEに伴い稲辺の家の更新を続けていた中大分工事が進み、現在は内部木工事の真っ最中です。
専務は、造り付けテレビボードの制作中。


親方は、作業を見守ったり手伝ったり。
この日は大工さんが5名いて、それぞれが各々の作業を進めていますが、右下の画像に目を向けると、、、




気になりますね、この開口。
これです。

さて、なんでしょう。
答えは、次回の更新で。