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Writer/Maya 事務・CADオペレーター
「建築」や「モノづくり」の最前線に立ち、設計者の価値観に基づいた機能的及び情緒的な価値をお伝えできればと存じます。
「建築日誌」長源寺様、手刻み階段
とある日の自社工場の一コマ。
社長が手掛けているのは、ささらげた階段の製作です。
ささらは山切りカットの土台で、その上に踏板を組んだ階段といえばイメージしやすいでしょうか。
階段は、手刻み。
社長曰く・・・
「経験の乏しい人間がやると傷がつくが、若かりし頃、拝殿建築を厳しく仕込まれたからその経験が生きている。」
とのこと。
因みに、こちらは、ベニヤ板に描かれた原寸図。
手刻みの場合は、手数がかからないよう原寸図から寸法をあたり製作します。
手刻みによる施工もそうですが、伝統技術を用いる職人が減少している現代。
社長曰く、自身の腕や知識は、2代目である専務に99%伝承済みとのこと。
あとの1%は・・・
気になる方は、今度わたくしに聞いてみてください。笑
「建築日誌」長源寺様、公衆トイレ進捗状況
境内の通路に沿って配置された数々のハス。
極楽浄土に身を置いているようで尊さを感じます。
このハスの生育はご住職のご趣味だそう。
なんとも風情のあるお寺です。
そんな風情を感じる境内の片隅に、一部真壁づくりの公衆トイレ。
全貌が明らかになってきました。
上部真壁工法、下部ヒノキの板張り、壁は内外共に漆喰です。
先日、社長が製作していた観音様のお箱も設置され、一気に神聖な領域に。
こちらは内部。
床から腰の高さまでの間に傷や汚れが生じやすいため、タイルや腰壁でカバーしています。
便器設置、外部タイル貼りなどまだまだ工事は続きます。
次回は、社長自ら製作しております外部階段についてお伝えいたしますね。
伝統技術の賜物をお伝えできればと思います。
「建築日誌」長源寺様 木工品製作過程
とある日の自社工場。
社長と専務が肩を並べてなにやら製作中。
それぞれ別物件のお品を製作しているのですが、
本日は、こちら・・・社長の製作風景をクローズアップしたいと思います。
社長が製作中のお品は「ずし」と呼ばれる観音様を祀る箱で、
長源寺様公衆トイレポーチに安置する予定のもの。
納得いくまで微調整。
手前には、次に製作予定の階段の木板が。
わたくしの予想より遥かに大きい。
画像右は、施工図です。
効率良く図面が描けるcadが普及している現代ですが、
現場レベルの施工図は、ドラフターと呼ばれる製図台を使うことも。
この手描き技能は、現場でも効力を発揮します。
現場では、その場で納まりを説明することも多々あるため、手描きで展開図や断面図を描けるスキルがないと困ります。
必要に応じて即座にフリーハンドでスケッチ。
cadに頼り過ぎていてもだめなのです。
「建築日誌」皆様の外壁下地
をつくっている時の一コマ。
木材の加工におきまして、軸組こそプレカット工場に頼るわが社ですが、
下地材や内外装、窓枠や巾木、造作家具、その他モロモロ・・・は、我々が自社工場でつくっております。
軸組以外も安定性の高い高精度の材料づくりが求められるのは言わずもがな。
今回は、その様子をどうぞ。
木材の表裏を切削し、ヒノキの平面を滑らかに厚みを均一に。
丸ノコ台で部位毎の寸法に合わせカット。
1時間半ほどで終了。
ワタクシもいい汗かきました。
事務所にシャワー室が必要です。笑
そもそも大工職人の数が減っているため、プレカットなしで木造建築を進めることは(少なくとも我が社は)不可能。
また、工場生産の割合が大きい住宅は、品質が一定で工期が短縮できるのも確か。
しかし、手仕事で伝統技術を培ってきた棟梁(社長・専務)からすると、
「機械が進化を遂げプレハブ化が進んでも、自分で納得いかないといころを感じ取りながら丹念にものづくりをしたい」
という想いが勝るのです。
人や伝統建築の在り方を想うと、できる限り自分たちの手でつくりたい。
従って「家の質が決まるのは我々次第」。
少々手前味噌で恐縮ですが、これまで弊社の棟梁たちは、社会から信頼される確かな仕事をしてきたとのこと。
これからも、新しい技術や新建材の知識を学びながら腕を振るいたい所存です。
「建築日誌」木材の代表格ヒノキ
続きまして、長源寺様トイレ改築の様子です。
こちらは、とある日の自社工場の一コマ。
ズラッと並んでいるのはヒノキの羽目板で、社長自らオイルの塗装中。
その数はざっと・・・
屋外170枚、屋内300枚以上。
艶々。
ヒノキは、元々滑らかで艶のある木肌。
この美しさ、さすが木材の代表格です。
現場では、お馴染みの大工さんが、木工事を進め・・・もうすでにこんな状態。
小規模建築なので、早い早い。
レポの前に完成しそうな勢いです。苦笑
今回、外壁は漆喰仕上げの予定なので、野地板と呼ばれる下地板を貼っているのが見えます。
この上に、モルタルで1cmの場をつくり、アスファルトルーフィングを貼った後、ラス網・・・と様々な工程を歩みます。
こちらは、屋内。
上記の羽目板の一部は、腰壁に。
内部は、ヒノキの香が漂っています。
このいい香りは、ヒノキの特色のひとつですがマウス避けにも。
淡く紅がかった白色のヒノキが、均質で整った内部空間にしてくれています。
ヒノキの強さ、優しさ、温もりを肌で感じていただけると思います。
「建築日誌」長源寺様、上棟おめでとうございます
先日、関市長源寺様の公衆トイレが無事上棟いたしました。
外部意匠として、化粧軒天や構造材の柱が見える真壁工法、格子など伝統建築が魅力の外観になる予定です。
柱を見せることで周辺の建物と調和し、和の趣を強く醸し出すことができます。
上棟後はミーティング。
こちらの木工事を請け負ってくださるのは、お馴染みの高橋建築さん。
専務とは長年互助関係にあり、助け合いの精神が自然と成り立っています。
木工事よろしくお願いします!
「建築日誌」長源寺様お手洗い改修
弊社は、幅広い世代のお客様にご愛顧いただいておりますが、
それは、社長が現役で、シニア世代のニーズにもお応えすることが可能だからです。
シニア世代のお客様のご依頼は、改築や増築が主。
神社や公民館の雨漏り修繕、地域の民家のリノベーションやガレージ造設など工事内容は多岐に渡りますが、
今回、関市「長源寺」様より、ご参拝者様用の外部トイレ改修のご依頼をお受けいたしましたのでレポしたいと思います。
社長が、専任で設計、施工管理を担います。
こちらが、該当の外部トイレ。
約30年以上前に建てられたものだとか。
ブロック積の構造で昔懐かしい味わいを感じますが、後方の築約20年の本堂とはミスマッチ。
木造に一新いたします。
内部です。
レトロな星模様のアルミサッシを開けると、これまた年代物のタイル貼りが。
ちょうど我々世代が幼少の頃のデザインなので懐かしさに包まれます。
しかし、経年劣化した洗面台、段差、男女混合、採光など現代の視点からすると気になる点も多数。
今回は、リノベーションではなく改築。
これまで何十年とお世話になった部材達に敬意を示しつつ、上記の気になる点を改善し、
地域の皆様の誰もが心地良く使用できるよう改新させていただきます。
工事は4月下旬スタート。
またレポいたします。
「建築日誌」ショールーム巡り
先週末は、ショールーム巡り。
今回も収穫あり。
計画変更です。
実際に見ると結論までが早いです。
住設の性能やトレンドは数年で変わるのですが、
最近はお客様もSNSなどで事前に勉強されているため非常に詳しいですね。
ある程度的を絞ったらぜひショールームへ。
手配いたします。
「建築日誌」打ち合わせ風景
こちらは、受験生の勉強机ばりの打ち合わせテーブル。
手前に見えるのは、奥様が日々の生活を送る中で蓄えてきた要望ノートで、
実に3年もの間、こつこつ調べ上げたアレコレがシーン別に記されています。
「もうない商品もあるかも・・・。」
とはにかむ奥様ですが、現在、3年分のお声を汲み取ったファーストプランを基に、
改善を積み重ね磨き上げている段階です。
専務はいつも、こういった断片的なご要望を単体で捉えるのではなく、もっと広い視野の中で考察しています。
お客様がご提示される「断片」から「全体」を整理しまとめあげることが我々の仕事ですからね。
又、打ち合わせにおいて、専務は、一言「それは無理ですね。」とさらりとかわすのではなく、
無理なら解決の糸口を探すなど、情の通う温かい関係を築くよう心掛けているとのこと。
家づくりにおいて、特に意見交換の場は、関わる人の人間性が大変重要となってきます。
妙にプライドが高くとっつきにくい、ビシッとしていない、マニュアルトークで利益優先など
不快な要素が一つでもあると違和感、不信感に繋がります(経験談)
特に、ヒアリングの段階では、
「この人と長く付き合いたいと思えるのか」
「この人は自分達の問題解決に適した存在なのか」
ということをよく吟味してくださいね。
「建築日誌」明けましておめでとうございます
皆様、新年あけましておめでとうございます。
令和初の年末年始はいかがお過ごしでしたか?
私は専務と共に台湾へ。
実は、台湾は昨今、古い建造物を再利用したリノベーションが盛んな地域。
その独自の発展による文化に興味があったので新年早々繰り出しました。
上記の写真はその一部ですが、今となっては観光地化された四四南村(スースーナンツン)というリノベエリアです。
元は旧日本軍の倉庫でしたが、移住者の住居として使われた後、文化財として認定され今でもかつての姿を残しています。
築年数を感じる古い建物なのでほんのりセンチメンタルな気分に。
その他、上記写真の清朝時代の街並みや日本統治時代のバロック式建築、
近代建築の中に押し込められた古い寺院、築数十年の集合住宅デザイン、地方の平屋建民家など
磨き過ぎない原石エリアも心に残りました。
観光も兼ねていますが、現地の散策は目を養い手を練る手段の一環。
又、このような機会がもてたらと思います。
そして、昨年もOB様からのご紹介やオープンハウスの来場者様とのご縁を賜り大変感謝しております。
又、工事に携わってくださった全ての工事関係者さんにこの場を借りて御礼申し上げます。
ここ数年、物件が重なりプラン作成までにお時間をいただいている状態が続いておりますが、今年もその状況は続く予定です。
大変心苦しいのですが、少人数経営のためご理解くださいますようお願い申し上げます。
今年もお客様に寄り添った家づくりを。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。