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「室原の薪ストーブのある平屋」語らいの土間
「室原の薪ストーブのある平屋」3つ目の特徴は、
この平屋の要点となる「土間リビング」について着目してみたいと思います。
「土間リビング」とは、古い日本家屋に見られる土間に、特有の機能をもたせたリビングとでもいいましょうか。
本来、土足で炊事や農作業などを行ったり、日本特有の交流スペースでもあった土間ですが、
機能を現代の暮らしに変貌させた、室内のお履き物でお過ごしいただくパブリックな領域です。
玄関を入るとすぐ土間リビングが現れます。
外部と土間を曖昧に繋げたかったため、玄関に間仕切りは不要との判断に至りました。
住宅地や訪問客が多いご家庭には推奨しかねる間取りですが、この地は、視線を気にする必要がないためのびのびと。
この家では、土間は語らいの場。
薪ストーブを囲みながら、一家団欒のひと時をお過ごしいただくことができます。
土間の奥には、
畳リビング?サブリビング?育児コーナー?ゲストルーム・・・?
変幻自在の簡易和室を設け、空間の多様性を高めています。
性格の異なる複数の場所を、床レベルで緩やかに仕切った好例となりました。
曖昧でのびのびとした空間の使い方が、この地の暮らしには向いている。
そう感じませんか・・・?