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「山田の平屋」不均一の魅力

敷地自体に大きな開放性を感じる瑞浪の現場です。

この家は、母屋と連結させたお車1台分のインナーガレージを設けています。
また、間取りは、周囲の状況からガレージから玄関、LDK、個室を縫い合わせたコの字型としています。

本日は、先日完了した玄関目隠しを目的とする袖壁のタイル張りをピックアップしましょう。
この家の外壁タイルは、岩石の質感が波打つレリーフ。

 

不均一さが集まって一つの顔をつくっていますね。
この顔が、全体を見た時いい仕事してくれます。

住宅をつくる素材には様々なものがあり、それにより多様性が生まれます。
弊社は多様性を好みますが、全体の統合が最も需要なので全体のまとまりを強く意識していく所存です。

「小熊の家」田園環境と住宅地の狭間

弊社から車で50分ほどの「小熊の家」。
道中は堤防からの眺望が良く、ワタクシはクラシックを聴きながら楽しんでいます。

その堤防を西へ西へ進むと現場へ辿り着き、北側を望むとこの田園風景。

広がりのある集落では、どこも田園環境と住宅地のバランスが課題ですね。
この家は、その狭間に位置しています。

この家の外観も景観の一部である意識を強めたいところ。
景観との調和がポイントです。

一方、こちらは内観。

現在、シックハウス症候群防止のための高機能な下地材を張っているところです。

 

2階も。

建物全体を安心素材で包み込み、住環境の向上を図ります。

ところで、右手に見える複層の特権である上部の大開口・・・気になりますね。

田園環境と住宅地の狭間が映し出される開口部。
この地域で暮らす歓びを感じていただきたいですね。

「般若の家」お引渡し。自分仕様。

先日、今年一番の強風が吹く中「般若の家」のお引渡しをさせていただきました。
ご都合がついたお施主様のお父様も遠方から駆けつけてくださり、プチお披露目会となりました。

お引渡しは、内外部ともに、代表の嘉展が主要な機能を説明いたします。
毎度、お施主様と嘉展の間で活発な質疑応答が。

 

わたくしは少し人見知りをしますが、お施主様もお父様も話題が豊富で雑談がとても楽しかったです。

さて、今回は、住宅開発が進む環境での建築でしたが、
対外的な行動を避けるのではなく、周囲との程よい関わりや開放的なLDKを求めました。
その結果、大変伸びやかで自然光が万遍なく注ぐ大空間に。

 

こちらは、このお住まいの性格をよく表すダイニングキッチン。

 

お施主様が、ペンダントライトとキッチン背面タイルで彩りを添えてくださいました。
これらの色の対比と伝統的な造作とラフなプロダクトの対比。
異なるもの、異なる取り合いが集結しているエリアですが、余白が効いて上手くまとまりましたね。

お施主様支給品は、その家の性格を決定的にいたします。
皆様も「自分仕様」のお気に入りエリアをお創りください。

それでは、Y様、約半年に及ぶ工事でしたが本当にお疲れ様でした。
今後ともよろしくお願いいたします。

「稲辺の平屋Ⅳ」お引渡し。この家の日常風景。

先日、外構工事が完了し、お引渡しをさせていただきました。

「稲辺の平屋Ⅳ」ファザード。

東西に長細い左右非対称の切妻屋根を架け、規則正しく並んだ柱や現しの軒など伝統的なつくりをベースに
玄関ポーチと一体となった土間のようなコンクリートテラスを設け、外部との関わりをより密接にしています。

内部は、窓辺の使い方に着目。
「畳」という緊張感のあるマテリアルをラフに敷き、明るく開放的で身軽なエリアを設けました。

「は~、ちょっと一服。」ごろ~ん、みたいな使い方が理想的。笑

 

昭和時代に当たり前だった和室の記憶を頭の片隅に、
リラックスして過ごしていただきたい所存です。

最後に、この辺りは、田園と畑が混在しているためまだまだ地平の広がりを感じることができます。

この家の庭より。

今後、土地開発が進めば、この山に沈む夕日を眺めることはできなくなるかも。
今は当たり前に存在する日常風景ですが、実はそんな風景が1番心に染みる気がします。
今回は、この風景を通して加茂野の尊い自然と繋がるような建築となりました。

それでは、H様、竣工おめでとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

「稲辺の平屋Ⅳ」記憶を感じる庭

お引渡し直前の「稲辺の平屋Ⅳ」。
この家の広大な敷地の一画には、お手入れの行き届いた日本庭園が。

これは、先立たれたご家族様がご趣味で造設された代物で、数匹の鯉が泳ぐ池泉まで存在しています。
しかし、豊かな自然環境を誇る加茂野の地では、池に網をはっても鯉を野生動物にもっていかれるそうで・・・。

管理は大変そうですが、既存の庭から暮らしの記憶を感じて。
新と旧が対峙する特別な庭となりました。

「山田の平屋」木工事一段落

弊社から幾重もの山を乗り越え辿り着く瑞浪市。
自然の風景が続く山あいのとある集落で、「山田の平屋」を建築中です。

広い敷地の中には、ご両親が住まわれる住居も建築中。
我々はノータッチですが、住居も親子のような関係性になりそうな予感です。

昨年12月上棟。
工事は順調に進み、現在は木工事が一段落したところ。

この家の特徴は、キッチンとダイニングが横並びのL字型LDK。
凹凸のあるLDKですが、視線を遮る仕切りをなくし天井に勾配を。
更に、4枚引違いの掃き出し窓を2連で設置することにより面積以上の広がりを確保しています。

また、空気は気圧により低いところから高いところへ抜けるため、
北面にハイサイドを設けたパッシブ設計とし、自然のエネルギーを活用しています。

無意識に視線が外部へと導かれ・・・。
瑞浪の自然が豊かに残るこの地の風土を日常に感じていただけたら幸いです。

「比衣の薪ストーブのある平屋」上棟おめでとうございます

昨日、可児郡御嵩町にて「比衣の薪ストーブのある平屋」が無事上棟いたしました。

町の約60%が山林の御嵩町。
こちらは、以前現調した時の風景ですが、
この家の敷地も周囲が雑木林に囲まれていることが分かります。

この立地に計画したのは、薪ストーブと造作ガレージが特徴的な木造平屋建住宅で、造作ガレージを入れると全長26m。
現代の多様な価値観を盛り込んだ結果この建築規模に。

この家で大切にしたいのは、自然の中で生きるという概念。
常に風土を感じながら生活の場をつくっていきます。

「小熊の家」弊社の木工事は・・・?

昨日に続きまして「小熊の家」の様子です。

現在、内外部は、木工事の真っ最中で、
弊社が信頼を職人を寄せる大工職人が、下地材やフローリング、天井材、造作家具等を設えています。

 

用意された空間の中に材料を納めるには、広範な木工加工知識や技量が求められるため、
木の家づくりは建築会社によって品質や美観に差が生じます。

弊社の木工事はいかがでしょう・・・?
OB様のご紹介で人が繋がっている弊社の現状を汲み取ると、高評を得ているのかなぁと。

「間宮さんとこは丁寧。」
「間宮さんとこは信頼できる。」
「間宮さんとこなら大丈夫。」

心から嬉しいですし、第三者から伝わる口こみの評価を信じます。

「小熊の家」変化に富む外形

週末、代表の嘉展は、現場打ち合わせのため東へ西へ行ったり来たり。
わたくしは私的な都合により同行できませんでしたが、予定通りお客様と密な現場打ち合わせができたようですね。

本日は、その西側で建築中の「小熊の家」の様子です。

こちらの画像は、正面玄関を含む北面。

諸条件から生まれた変化に富んだ外形をご覧いただきたいところですが、足場でよくわかりませんね。
CGをどうぞ。

別棟のガレージを建物本体に取り込んだ二階建て住宅で、
ガレージ及び玄関ホールを低層の平屋としてメインボリュームと繋いでいます。

 

左:ガレージ
右:南西より

各層が緩やかに繋がり、人の動きも流動的になるよう屋根や建具で調整しています。
そして、これからその動線に沿って造作家具をつくっていきます。

「般若の家」光と風を導く

一昨日に続きまして「般若の家」の様子です。

この家のLDKは、22帖の広さを確保するため東西に長細い長方形としています。
そこで課題となるのが、LDK中心部分の採光と空間の広がり。

その課題を解決するために、北側にハイサイドの連窓を2ヶ所設け、安定して光を採り込めるように配慮しています。

南側の大開口テラス窓と比べると北側の窓は脇役的存在ですが、
対比させることで空間に立体感が生まれ、視線の抜け方が違うことで広がりも増します。

 

柔らかい光と活動的な光。
ハイサイド、ローサイド、大開口・・・。


どの家も用途に応じ窓を使い分け、採光・通風をコントロールしています。