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「下之保のリノベーション」町屋っぽい框戸

ちょっと前までパテ処理の段階でしたのに、現場はすっかり変貌を遂げていました。
雰囲気がありありとわかります。
その一角で、建具職人の細江さんが、ボードの建具を取り付けていました。
職人さんの背中はなんだか恰好いいですね。

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今回注目なのは、町屋っぽいエレメントが漂う框戸。

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採光面を広くとれ、お部屋の中では空間が広々して見えます。
アラワシのレトロな空間に合いますね。
素敵。
室内に建具が入ると、グッと空間が引き締まるので完成が楽しみです。

「下之保のリノベーション」既存空間の面影を残した調理法

約1ヶ月ぶりの現場となりますが、ここまで工事が進んでいました。
ビフォーアフター。

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梁や柱が着色され、ロフトへと繋がる造作階段やキッチン擁壁が佇んでいます。

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中でも、既存の空間の特徴である太い梁。
眠っていた素材がそっと息を吹き返したように、存在感が高まりましたね。
歴史を繋ぐ梁として、オリジナルの姿を尊重しつつ新しい風をリミックス。
「良い処は伸ばす」「必要なものは造る」「困るところは直す」。
和室だったところをLDKへと変身させているわけですが、既存空間の面影を残した調理法で工事は進んでいきます。

「下之保のリノベーション」木を活かす手仕事、カマチづくり。

玄関の上がりかまちづくりの様子です。
床の高さが変わるところに渡す見切り材のことですが、ピシャッとはまるように加工中です。

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この日は、専務が奮闘。

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カンナで面が整えられた美しい一品。

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専務曰く、
空間構成において、この見切り材は非常に重要で、空間を自然に繋げたい時と異なる仕上げを強調したい時で材料を変えている。
玄関框においては、少し薄くし取り合いに配慮して納めている。
だそうです。

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スベスベ~。
出来上がり次第すぐに現場へ運ばれます。

「下之保のリノベーション」「跡部の薪ストーブの家」造作とタイルサンプル

ここ最近は、3つの現場を行ったり来たりでなかなか捕まらない専務ですが、
先程、下之保の収納を造作中でしたので激写。

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事務所には、跡部の家のタイルサンプルが届いています。

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粗い表情、マットな表情、淡い表情。
お客様のお好みに合わせて空間創造をしていきます。

「下之保のリノベーション」断熱材

現場は着々と進んでいます。
現在は、床、壁、天井へ断熱材を固定しているところ。

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壁の内部に隙間なく所定の位置に正しく固定していきます。

「下之保のリノベーション」再構築のための第一歩

昨年、お電話にて依頼を受けた関市下之保のリノベーション計画。
ここ最近は、新築を多く手掛けていましたので久々の大規模な改築物件となりますが、今週から遂に現場が動き出しました。

因みに、リフォームとリノベーションの違いですが、
リフォームは、老朽化した建物を新築の状態に戻す改修・耐震改修・増築などを指すのに対し、
リノベーションは、現代的なスタイルに合わせて間取りや内外装などを変更したり、性能を高めて住環境を向上させることを意味します。

さて、現場はこちら。

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築50年。
浅い築年数では決して出ないこの経年変化や重厚感がレトロな空気感をつくっていますね。
画像は、和室天井を取り壊して現しにした状態。
このフロアが今回の工事で一番印象が変わる部分となります。
現場は、床の修繕からスタートを切りました。
今後も随時レポートしていきたいと思います。

最後に、専務曰く、既存の空間や材料を継承しながら新しい世界を再構築できるからリノベーションは楽しいそう。
勿論、構造や法規など複雑な部分もありますが、築50年の趣きがどう変わっていくのか。
図面に携わっていないため、詳細を知らないワタクシも今から楽しみです。